ツールドラグビートップへ

【熊谷決戦】

21日は雨の中を熊谷へ。

トップリーグ前半戦最大の注目カード、パナソニックとサントリーの全勝対決の取材でした。

台風接近と秋雨前線の影響で、この日は関東全域、というか日本のかなりの地域で朝から雨。

熊谷も試合前から試合後までずっと雨でしたが……ピッチの中は熱かった!

試合前には、熊谷高校応援団の応援パフォーマンスも。僕も高校時代の応援練習を思い出したなあ。県立男子校のニオイぷんぷん。

 

試合が始まると、開始0分32秒、ノーホイッスルでパナの福岡選手が先制トライ!

いきなり松島選手とのマッチアップ!心の準備ができてないよ……という人も多かったのでは?

 

すると7分、負けじとサントリーも豪脚・松井選手がトライ!

日本ラグビーのトップを争う豪脚2人のトライの競演。

24分には松井選手の連続トライでサントリーが10−8とリードを奪います!

ポーコック選手の強烈タックルに耐えてのトライでした!

 

雨というコンディションを考えて、互いにキックを使った堅い試合運びを基調にしながら、チャンスの気配がしたら果敢にチャレンジ!

雨でボールが滑る中で、これだけダイナミックにチャレンジするラグビーを鑑賞できたことに感動しました。

 

勝負のハイライトは後半20分。

サントリーCTB村田選手にパナSOバーンズ選手が低くタックル。踏ん張ろうとしたところに間髪入れずにパナCTB松田選手がボールに入り、ジャッカルしてそのままカウンターアタック。

カバーディフェンスに戻ったサントリーSO小野選手を引きつけてエース山田選手にパス。

山田選手がそのまま走りきってインゴールへ。トップリーグ10号トライ一番乗りです

 

サントリーも反撃したのですが、あとちょっとでトライ! というところで、パナのディフェンスが粘る粘る。ポーコック選手のからみ、粘り、しつこさ、スゴかったな!

マンオブザマッチ、当然でしょう!

 

パナはこのまま21−10で快勝。

サントリーのトップリーグ連勝を23で止め、前半戦、リーグ唯一全勝で折り返しました。でもきっと、このカードは今季もう一度見られるんじゃないかな。そう思わせる、他のチームとは違う水準のパフォーマンスを見せてもらえた気がします。

 

トップリーグ他会場の結果です。

東芝 34-20 サニックス

NTTコム 76-7 コカコーラ

ヤマハ発動機 35-5 クボタ

NEC 17-10 近鉄

トヨタ自動車 33-24 豊田自動織機

 

一時は赤組8位に低迷していた東芝は4連勝で5勝1敗と勝ち越し。赤組4位に浮上しての折り返しです。

白組もNECが5勝目をあげて4位での折り返しです。

コカコーラは残念ながら前半戦9戦全敗。

 

22日は第9節残り2試合、NTTドコモvsキヤノン、神戸製鋼vsリコーの2試合が神戸ノエスタで行われます。

台風が気になりますが…どうぞ、無事試合ができますように!

 

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  • 【平尾さん一周忌】

    1年前のきょう10月20日、平尾誠二さんが亡くなりました。

    その知らせを聞いたときの衝撃、喪失感は忘れられません。

    あれからもう1年が経つのですね。


    先日もブログに書きましたが、僕は平尾さんとは同学年です。

    平尾さんは同世代のトップランナーでした。

    この仕事に出会えたおかげで、僕は平尾さんのカッコイイプレーをスタジアムでたくさん見ることが出来たし、試合後の火の出るような熱い言葉を目の前で聞くことができました。たくさんの場面でインタビューをして、対談やトークショーの司会をさせていただいて、本当にたくさんの言葉を聞かせていただきました。東日本大震災のあとは、イベントにもたくさん協力していただきました。阪神大震災を経験したからでしょう、2019年ワールドカップの釜石招致にも、本当に強く背中を押していただきました。

    2012年9月、釜石vs神戸のV7マッチは、平尾さんの最後のラグビー姿でした。

    雨の中だったけれど、かけつけたお客さんたちが、本当にうれしそうに試合をみていたこと、ウォームアップのときから、神戸の選手たちがみんな、全身からうれしさを発散していたこと、昨日のように思い出します。

    こんな日がくるなんて、全然想像もしませんでしたが……。

     

    RUGBYJAPAN365では、平尾誠二さんの追悼特集ページを本日から1週間、無料公開いたします。
    特集ページはこちらから。https://goo.gl/Heo5XY

    追悼・平尾誠二 | Rugby Japan 365

    「あなたを忘れない―平尾誠二さんの言葉」 https://goo.gl/uKbpXB
    「あなたを忘れない―平尾誠二さんの言葉II https://goo.gl/4UAc0I
    「大西将太郎特別寄稿・平尾さんを悼む」 https://goo.gl/z3t05T
    「後藤翔太特別寄稿・平尾さんを悼む」 https://goo.gl/nZ0qUy

     

    「あなたを忘れない」には、そうして直接僕が聞いたカッコイイ言葉、味わいのある言葉、深く考えさせる言葉……の数々を並べました。僕にとっては、生で聞いたときの声も蘇る、宝物のような言葉の数々です。

     

    平尾さんの考えたこと、目指したこと、理想、オモロイこと……語り継いで、これからのラグビー界につないでいきたいと思います。
    2019年も、そのあとも、安心して見守っていただくために……。

     

    【21日のトーチュウ首都スポは平野優芽さん!】

    さあ、前を見て進みましょう。

    お知らせです。

    21日(土)の東京中日スポーツ・首都スポは、お待たせしました、ご好評いただいております「ラ組女子特別編」

     

    7人制W杯アジア予選兼アジアセブンズシリーズ最終戦で急成長 

    最年少17歳がMVP級の活躍

    平野優芽 目指すは世界のドリームチーム

     

    をお届けします!

    サイドにはあわせて

    「高3女子はゴールデンエイジ!! 6人が在学中に代表デビュー」(まだ増える?)

    も。

     

    2000年3月生まれ、17歳の女子高生ラグビーガールが、もう世界で戦っている!

    15人制ワールドカップでドリームチーム入りした津久井萌選手に刺激を受けた天才ラグビーガールのブレイクストーリーを紹介しております。

     

    東京中日スポーツは首都圏ローカルペーパーですが、みなさま、よろしくお願いいたします!

     

    さあ、21日はトップリーグの頂上決戦、前半戦の大一番、パナソニックvsサントリー@熊谷です!

     

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  • 【日本代表発表】

    19日、今秋の日本代表メンバーが発表されました。

    PR1 稲垣啓太 パナソニック 16

    PR1 石原慎太郎 サントリー 6

    PR1 山本幸輝 ヤマハ発動機 4

    HO 堀江翔太 パナソニック 52

    HO 坂手淳史 パナソニック 8

    HO 日野剛志 ヤマハ発動機 4

    PR3 浅原拓真 東芝 8

    PR3 ヴァル アサエリ愛 パナソニック 初

    PR3 具 智元 ホンダ −

    LO 谷田部洸太郎 パナソニック 15

    LO アニセ サムエラ キヤノン 7

    LO ヘル ウヴェ ヤマハ発動機 6

    LO ヴィンピー・ファンデルヴァルト NTTドコモ −

    FL リーチ マイケル 東芝 50

    FL 松橋周平 リコー 8

    FL 布巻峻介 パナソニック 3

    FL 姫野和樹 トヨタ自動車 −

    No8 アマナキ・レレイ・マフィ NTTコム 16

    No8 フェツアニ・ラウタイミ トヨタ自動車 −

    SH 田中史朗 パナソニック 61

    SH 内田啓介 パナソニック 22

    SH 流 大 サントリー 6

    SO 田村 優 キヤノン 45

    SO 松田力也 パナソニック 9

    CTB 立川理道 クボタ 51

    CTB 中村亮土 サントリー 11

    CTB ティモシー・ラファエレ コカコーラ 5

    CTB シオネ・テアウパ クボタ −

    WTB マレ・サウ ヤマハ発動機 27

    WTB 山田章仁 パナソニック 23

    WTB 福岡堅樹 パナソニック 23

    WTB レメキ・ロマノ・ラヴァ ホンダ 2

    FB 松島幸太朗 サントリー 25

    FB 野口竜司 東海大4年 11

     

    FW19人、BK15人、あわせて34人のスコッドです。

    今回代表から漏れた選手については、小野晃征選手(サントリー)については「以前からの首のケガがあり、まだインターナショナルを戦える状態ではない」ということで、今秋は代表招集を見送ったということです。

    キャプテンはリーチ選手。立川選手は、ジェイミーが会見で「コ・キャプテン(共同主将)」と読み上げましたが、リスト上は無印です。今春まで共同主将だった堀江選手は外れましたが

    「リーチは天性のリーダーで、キャプテンとしての経験値も高い。だがテストマッチを戦うには準備が大切。そのためにはリーダーは1人では足りない。共同主将のシステムは今後も続けるし、それ以外のリーダーにも期待している」とジェイミー。

     

    会見で配られたプレスリリースにはリーチ主将のコメントもありました。

     

    「キャプテンに選ばれ、嬉しく思うと同時に責任も感じています。チームには多くの良いリーダーがいるので、彼らとともにベストを尽くしていきたいと思います。

    ラグビーワールドカップ2019はあと2年後。我々の目標を達成するためには、すべきことがまだまだたくさんあります。大きな、エキサイティングな挑戦が目の前にあり、ワールドカップに向けた我々のこの旅路をファンの皆様にサポートいただくことを、楽しみにしています。

    今回選ばれなかった選手の皆さん、また日本代表でプレーをしたいと強く望む皆さんへ。是非トレーニングを継続し、高いレベルを維持してほしいと思います」

     

    このコメント、感動しました。これまで、ラグビー日本代表の取材は長く続けていますが、ワールドカップ本大会など、いわゆる結果をだすための「本大会」以外で、選ばれなかった選手へのメッセージを(質問されてからではなく)自ら発したキャプテンは、おそらく初めてだと思います。

    このメッセージは、小野選手だけでなく、ツイ選手や畠山選手、三上選手、木津選手、山下選手や五郎丸選手、眞壁選手や大野選手、日和佐選手やヘスケス選手、藤田選手など……(名前をあげると本当にキリがないですね…)、前回ワールドカップを目指してともにハードワークを重ねた、今は代表に呼ばれていない仲間たちに向けられたものではないかな、と感じました。

    サンウルブズとの関係などもあり、日本代表の選考には複雑な要素が加わっています。

    この日の会見では、RWC2019に向けたトレーニングスコッドの設置も発表されました。RWC2019の日本代表で活躍を期待する選手はサンウルブズにも入り、負担が大きくなるため、負荷のコントロールのため、トップリーグでの出場状況もコントロールする。そういう選手を概ね30人程度を目安として指定するという制度です。

     

    ジェイミー体制は、選手にフルタイムの献身を求めるな、という印象があります。選手を極力、コントロールできる状態に置いておきたがっているように見えます。2019年に結果を出すために、時間は限られているという状況で、ジェイミーがそう考えるのは無理もないだろうなと思います。

    その一方で、ワールドカップとワールドカップの間の時間を、自分の肉体の管理も含め、自分でマネジメントしていこうと考える、主体性のある選手は評価を下げてしまったように見える面もあります。

    実際のところ、何をすればどうなるということは誰にも明言できない。だけど、リーチ主将のことば

    「是非トレーニングを継続し、高いレベルを維持してほしい」

    は「一緒にプレーできる日がくると、オレは信じてるぜ」と聞こえました。

    リーチマイケル、やっぱりスペシャルなキャプテンです!

    秋のシリーズが楽しみです!

     

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  • 【TL新フォーマット】

    18日はニュースの多い1日でした。

     

    まず、日本ラグビー協会で、トップリーグの来季以降の新フォーマットに関するブリーフィングがありました。

    今季は、16チームが変則的な1回戦総当たり(残り15チーム中13チームと対戦)を行い、2グループ(カンファレンスと名乗っています)に別れて順位を決め、各組1−2位の4チームが1〜4位戦を、3−4位の4チームが5〜8位戦を……というシステムを採用しました。これは、サンウルブズが始動する2月末までの間に休養と準備期間を取るため、シーズンを短縮化するという目的でした。

    しかし、自国開催となる2019年ワールドカップで好成績を上げるためには、より万全な準備を施したいという日本代表ジョセフHCの強い希望により、来季はシーズンをさらに短縮するとのこと。

    来季(2018−2019)は、スーパーラグビー終了後に6週間のコンディショニング(試合に出ない)期間を置いて9月第1週に開幕。10月までに2グループ(カンファレンスと名乗る可能性があります)に別れて10月いっぱいで総当たり戦(各7試合)を行い、ウインドウマンスをはさみ、12月に上位と下位、各4チーム×2組の上下8チームずつに別れて順位決定トーナメントを実施。2015年ワールドカップのあとのシーズンと同じシステムで、12月中にトップリーグのシーズンを終了させる予定といいます。

     

    2019年のスーパーラグビーは、ワールドカップに備えて6月いっぱいで終了する予定となっており、7月からはワールドカップに備えた強化合宿。9月中旬から11月上旬までがワールドカップ日本大会。ワールドカップ終了後はリコンディショニング期間をとり、トップリーグは1月第2週に開幕。5月まで16チームが総当たり15試合を行い、上位4チームでプレーオフを行うという、過去最大規模の実施フォーマットになります。

    気になるのは、スーパーラグビーとのバッティングですが、説明したトップリーグの太田治委員長は「サンウルブズはプロのチームですから」と、トップリーグとの並立を示唆。トップリーグとは別に、サンウルブズは各選手と契約して運営するだろう……という見方を示しました。

    とはいえ、言うは易し、行うは難し。

    トップリーグの企業に所属しながら、トップリーグの試合に出ずにサンウルブズで契約することを求められても、選手が即答できるとは思えません。選手なら保険をかけるな! と言う人もいるかもしれませんが、そうしてまでサンウルブズでプレーしても、日本協会がどこまで本気でサンウルブズを存続させようとしているのかが分からないと、人生をかけた決断、そうそう下せないような気がします。

    あわせて、日本代表強化のため、外国人選手の特別枠(日本代表になれる可能性のある=他国の代表歴を持たない選手)の出場枠を2拡大、従来の3(特別枠含む)に特別枠のみ2増、オンザピッチで5人まで同時出場可能とするという方針も明かされました。当たり前といえば当たり前ですが、ここには日本国籍を取得した外国出身選手は含まれません……といいつつ、他国の代表歴のある選手は別ですが。

    どちらにせよ、日本代表強化のため、というのが謳い文句ですが、国代表チームに他国出身選手が増えていく現状を制限しようというワールドラグビーの方針とは逆行しています。

    国産選手の育成が遅れてしまうのではという不安も頭をもたげます。

     

    「まだ正式な発表ではありません」「基本的にはこうなります」という、何とも微妙な段階、内容での発表。現在実施されているトップリーグのフォーマットでも感じたことですが、ホントに十分に議論したのだろうか、という疑問を感じてしまいます。実際、今季のトップリーグに関して言えば、開幕する前から問題点は指摘されていて、開幕したら案の定、2グループ(カンファレンスと名乗っています)間に成績格差が生じています。「やっぱりな…」という声が聞こえてきそうです。

     

    2019年の次には2020年東京五輪があります。失敗は許されない複数のミッションを同時進行していかなければいけません。何通りものシミュレーション作業を行うスタッフも、各所との調整、情報を発信するスタッフも必要でしょう。リーダーシップも必要だけれど、違う意見に耳を傾け、フィードバックして、考えられるベターな現実的なプランを作成するスタッフも必要なはずです。

    でも、そんな作業が行われそうな気配(期待できそうな気配)はあまり伝わってきません。

     

    今までも不安は多かったけれど、日本ラグビーのこれからが、改めて心配になってしまいました。

    ホントなら、2019と2020を前にワクワクしているはずなんだけどなあ。

     

    【世界選抜の追加選手発表】

    10月28日(土)に福岡レベスタで行われる強化試合で日本代表(ジャパンxv)と対戦する世界選抜のメンバー(追加分)も発表されました。

    以下のURLでどうぞ。

    https://www.rugby-japan.jp/2017/10/18/challengematch2017_worldxv_playes/

    サンウルブズ経験者のサム・ワイクス(パナ)、ヴィリー・ブリッツ(NTTコム)、エド・カーク(キヤノン)はじめ、パナソニックのSOベリック・バーンズ、WTBディグビ・イオアネ、神戸製鋼のSHアンディ・エリスら、トップリーグでプレーする世界のビッグネームが並んだほか、フランス代表WTBでRWC2011トライ王のWTBヴァンサン・クレール(トゥーロン)もメンバー入り!

    豪華なメンバーになりましたね!

    五郎丸選手ら、すでに発表されていた3人とあわせて、これで21人。

    もう数人、追加の発表はありそうです。

     

    【19日の首都スポは熊谷の挑戦、おもてなしシート!】

    お知らせです。

    19日の東京中日スポーツ首都スポは、

     

    19年ラグビーW杯へ新たな試み

    おもてなしシートでリッチに観戦

    埼玉県協会とパナソニックが強力スクラム

    ラグビー観戦にはお金を使う勝ちがある。そういう文化を日本に作りたい

    熊谷での次戦は21日、パナvsサントリー全勝対決

     

    をお届けします!

    東中首都スポアカウント @syutospo でも先行UPしております!

     

    https://twitter.com/syutospo

    個別のチーム、開催都市は頑張っています!

     

    19日のトーチュウをどうぞお楽しみに!

     

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  • 【辰巳から成田へ】

    16日は慌ただしく過ごしました。

     

    まずは辰巳へ。

    10月28日の世界選抜戦から始まる日本代表シリーズに向けた日本代表候補合宿です。

    前回までは「NDS(ナショナルデベロップメントスコッド合宿)」でした。

    この名前の変更について、どんな意味があるのかをちょっと取材してみたのですが……実はあまり意味がないというか、まあ「大人の事情」という感じです。

     

    とはいえ、前日はハードなトップリーグを戦って、長距離を移動して、リカバリーもできずに集合。そしてこの月曜日はとんでもない冷え込み。午前中はグラウンドに出ず、室内でチームミーティングとグループミーティングを行いました。寒い中を集まった報道陣からはブーイングも出ていましたが、このトップリーグさなかのスケジュール、次の試合までのインターバル、気温、氷雨のコンディション……まあ、やむをえないところじゃないかなと思いました。

     

    午前練習の後、メディアのリクエストに応じて数人の選手が囲み取材に登場しました。

     

    山沢選手

    「前のキャンプでSOがたくさんいたので、普通に、無理だなと思っていたところで招集されたという話を聞いたので、びっくりしました」

    「自分自身は、最近あまり良いプレーができていないな、どうしよう、と思っていたので、ちょっと複雑な気持ちです」

    天才肌のプレーを見せる山沢選手ですが、話しているとものすごく生真面目なことが伝わってきます。ただ、マジメと天才は、往々にして対置されがちだけど、対立する概念ではないはずです。

    山沢選手は、そこの克服に取り組んでいるんだろうと思います。

    「アイツは天才だから」と放置され、他者からのコミットを受けないまま年を重ねてしまうと、次のステップに進むのは難しい。それはラグビーだけ、スポーツだけのことではありませんよね。一般社会でもあると思います。そして、「天才」って、案外、誉め言葉ではない意味で使われることも多い。

    現在、日本のトップの10番といえるかどうかは分からないけれど、ワールドカップは2年後。そのときは、大化けしている可能性も感じてしまう。山沢選手の生真面目な姿勢、周囲の選手のアドバイスや、良いプレーを受け容れ、学ぶ謙虚な能力は、ありがちな天才とは違う進化を見せてくれる可能性を感じます。

    今回の日本代表に入れるかどうかは分からないけれど、成長のために経験を積んでほしい、そのプレー時間を与えてほしいな、と思わせる選手だなと、きょう話を聞いて改めて感じました。

     

    姫野和樹選手のお話は17日のトーチュウにて。

    野口選手、山田選手からも良いお話を聞けました。

     

    午後は選手たちがグラウンドへ出ましたが、練習の途中で僕は中座。

    成田空港へ向かいました。

    スリランカでのワールドカップアジア予選から帰国した男女セブンズの凱旋取材でした。

     

    まずは香港経由の女子が第2ターミナルに帰国。

    稲田仁HC

    「コンディションが悪くて、練習してきた、ボールを動かすラグビーは全然出来ない状況になったけれど、取り組んできたフィジカルの強化を出すことができた。フィジカルで、正面から打ち合う試合でも勝てる自信がつきました」

    中村知春主将

    「疲れました(笑)。砂浜でラグビーをしている感覚。勝浦で砂浜トレーニングをしていた日々に感謝しました」

    そして第1ターミナルに移動して、男子の帰国取材。

    小澤主将

    「アジア1位でワールドカップ出場を決めることができて、チームとしてもレベルアップできたと胸をはれる大会だったと思います」

    今大会はプール戦、決勝と2度にわたって香港に敗戦。リオでのNZ撃破、五輪世界4位というエポックメイクな結果を出したことを思うと、不安が頭をもたげてしまうのですが、小澤主将はポジティブに総括しました。セブンズは紙一重の世界。満点を求めていたら前に進めない……それは、セブンズの取材でずっと感じてきたことです。もしかしたら、セブンズそのものかも。

     

    とはいえ、現場がそう考えているからそれですべてOKということではないはずです。

    セブンズは五輪種目です。東京五輪に向けて、あらゆる五輪種目が、その競技のステータスを高めるため、五輪後の競技人口拡大のため、もっといえば競技存続のため、持てるエネルギーを、資源を、結集しています。

     

    今回のアジア予選に、トップリーグの16チームから派遣されたのは、トヨタ自動車の小澤大主将、クボタのトゥキリ ロテ選手、キヤノンの橋野皓介選手の3人だけ(パナソニックの譽好昭選手はセブンズ契約をしていますのでカウント外とします)。これで、もしもワールドカップを逃して、コアチーム昇格大会出場権さえ失ったら、どれほどの損失になるのか。

    個別のチーム事情は重々お察ししますが、セブンズの成績は日本ラグビー存続にも関わる重大事だと思います。

     

    その一方で、トップリーグ以外のチームから参加した選手たちがさらに努力を重ねて、ワールドカップ、東京五輪に勝ち残っていってほしいな、という気持ちもあります。

     

    ワールドカップ出場を決めた、準決勝の韓国戦、後半の決勝トライを決めたのは、九州共立大4年生、中央ではまったく無名の中野将宏選手です。これからの目標を聞くと

    「このままセブンズに携わっていって、東京オリンピックを目指したいです」

    といいながら

    「チームとしては、九州共立大はまだ大学選手権に出場したことがないので、15人制では大学選手権に出ることが目標です」

    といった言葉に、何だか癒やされた気がしました(^^ )

     

    50m5秒8(本人)の豪脚ランナー、中野選手のこれからに注目していきたいです。そして、無名の選手たちの活躍を期待します!

     

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  • 14日は秩父宮ラグビー場で関東大学対抗戦の取材でした。

    早大は33−10で筑波大を撃破、

    帝京大は89−5で青学大に圧勝。

    ともに3連勝としましたが……きょうのトピックは、スリランカからのニュース。

     

    アジアセブンズシリーズ第3戦スリランカ大会第1日の結果が日本協会/アジア協会からリリースされました。

    【男子】

    28−7マレーシア

    29−5フィリピン

    7−19香港

    2勝1敗、B組2位で第1日終了、あすの第2日は初戦で中国、準決勝で韓国(A組1位)vフィリピンの勝者と対戦となりました。中国はA組で韓国と12−10の接戦を演じています。実力接近の大会になっております。厳しい結果ですが、どのみち、準決勝で韓国or香港に勝たないとワールドカップは決まらない。大勝負です!

    詳しくはアジア協会のサイトで↓↓↓↓↓

    https://www.asiarugby.com/results/asia-rugby-sevens-series/ar7s2017-sri-lanka/

     

    【女子】

    17−7スリランカ

    43−0韓国

    17−5香港

    サクラセブンズは3戦全勝、C組1位で第1日終了、あすの第2日は初戦でシンガポール、準決勝でカザフスタンvスリランカの勝者と対戦となりました。

    詳しくはアジア協会のサイトで↓↓↓↓↓

    https://www.asiarugby.com/results/asia-rugby-womens-seven-series/arw7s-sri-lanka2017/

     

    セブンズワールドカップには過去、日本は全大会に出場しています。スコアを見るだけでも、各国が力を上げていることがうかがえます。2020年オリンピックが東京で開かれることで、アジアの他国も「出場のチャンスはある!」と色めき立っているんだな、と想像できます。

    厳しい状況は、自分で蒔いた種ということですね。

    チーム状況は決して楽観できませんが、逆境で力を発揮して、スッキリワールドカップを決めていただきましょう!

    もちろん、その後には、しっかり総括/検証もお願いします!

     

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  • 【気仙沼へ】

    12−13日はトンボ帰りで気仙沼へ。

    亡くなった、中学の同級生Tくんの通夜・葬儀へ行ってきました。

    画像に含まれている可能性があるもの:雲、空、屋外

    (1ヵ月前、ツールド東北で走ったコースを、重い気持ちで辿りました…)

     

    Tくんは、確か小学3年のときに釜石から転校してきました。僕にとって最初の釜石は新日鉄釜石ラグビーではなくTくんでした。

    自分のことよりも友達が楽しそうにしてるのを喜ぶ、底抜けに友達思いのやつでした。

    自分も病気を抱えていたのに、両親の世話のために自分の治療を後回しにするようなやつでした。

    バイクが好きで、歌が好きで、お酒が好きで、友達が好きで。

    僕が帰省したときは、忙しいのに何とか都合をつけてきてくれたりしました。

    もっともっと、いっしょに飲みたかったな。

    復興した気仙沼、松岩、そして釜石のワールドカップも見てほしかったな。

    神様はなんでいいヤツから連れていくんでしょう。Tくんのご冥福を祈ります。

     

     

    【平尾さん&山中先生『友情』】

    神様はなんで……という思いは、1年前にも思いました。

    1年前の10月20日、平尾誠二さんが亡くなりました。53歳の若さでした。

    平尾さんも、僕にとっては同学年のスターであり、取材現場でたくさんの、本当にたくさんの素晴らしいプレーを見せていただきましたし、話を聞かせていただきました。そして、東日本大震災のあとは、東北復興の応援、釜石ワールドカップ開催に、本当に尽力していただきました。スクラム釜石のチャリティーイベントにも来ていただき、来場者のみなさんにも、本当に気さくに接していただきました。

    (2014年の「東北&クライストチャーチ復興祈念チャリティーイベント」にて)

    http://otomo-rug.jugem.jp/?eid=1113

    平尾さん「こういう機会があったらまた読んでください」って言ったじゃないですか……

     

    平尾さんの一周忌が近づいてきます。このタイミングで、

    平尾誠二さんと奥さんの惠子さん、そして山中伸弥先生の共著

    『友情 平尾誠二と山中伸弥 最後の一年』

    が講談社から発売され、この気仙沼往復で読了しました。

    平尾さんと山中さんが、本当に固い絆で結ばれていたこと、お互いを深く尊敬し合っていたこと、信頼し合っていたことが、改めて分かりました。

    平尾さんがあの若さで亡くなったことは今でも本当に信じられないし、ウソであってほしいと今でも思うけれど、この本で奥さんの惠子さん、山中先生が書かれていた手記を読むと、平尾さんは病気を怖れてはいなかった、運命を恨んではいなかった、自分に訪れた現実を嘆いたり、悔やんだりはしていなかったんだなと分かって、悲しいのだけれどどこか救われたような気持ちになりました。

    僕がこんなことを言うのはヘンだけど、平尾さん、山中先生に出会えて本当に良かったですね。もちろん、同学年で、それぞれの道を究めたもの同士が出会うのはきっと運命だったのだろうけれど。

    どの部分も読み甲斐があって、深くて、ジンときて目頭の熱くなる本ですが、第3章、2人が初めて会ったときの2010年の対談の部分は圧倒的です。初対面のときにここまで深い話をできてしまう、2人の大人なところ、知的と好奇心と思慮の深さ。

     

    改めて、平尾さんと同じ時代を生きて、試合をたくさん見せてもらえて、何度も何度も話を聞かせてもらえたことへの感謝を、改めて噛みしめています。

    そして、山中先生の活躍をこれからも見続けられることも。

     

    国民的なヒーローと、市井の無名な同級生と、まったく対照的だけど、僕にとってはとても大事な、あまりに早く旅立った、同時代を生きた2人に思いを馳せる2日間でした。

     

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  • 【セブンズ合宿】

    10日は辰巳へ。

    来年7月にアメリカ・サンフランシスコで開かれるセブンズワールドカップのアジア最終予選となるスリランカセブンズに向けた男子セブンズ日本代表の取材でした。

    辰巳までは、快晴のもと、約20キロを気持ちよくライディング。でも好天で調子に乗って、いくつかある勝負信号で足を使っちゃって、到着したときはけっこうヘロヘロでした(^_^; 

    直前のコンビニでクーリッシュを買い込んで、首に当ててクールダウンしてから取材。


    日本は過去のワールドカップセブンズ全体会に出場していますが、今回の予選となったアジアシリーズは2大会で優勝1、準優勝1。このスリランカ大会で準決勝を突破するとワールドカップ出場が確定。逆に言うと、決勝に進まないと、出場権は獲得できません。

    「プレッシャーもありますが、世界で戦うにはアジアで1位にならないと。プレッシャーを楽しみたい」と小澤キャプテンは言いました。

    東京は30度近い、真夏のような暑さでしたが、スリランカはおそらくそれ以上の暑さが予想されます。ということで、練習前にはトレーニングルームの窓を閉めきって、サウナ状態にしてハードに追い込んでからピッチへ。

     

    練習を見ていると、12人の代表のうち、5人いる外国出身選手の存在感がやはり大きいです。

    トップリーグのシーズン中ということもあって、メンバー構成には苦しんだようですが、それだけに、集まった選手の能力を最大限に活用するにはどうしたらよいか、スタッフも工夫している様子です。

     

    釜石シーウェイブスから参加しているのはダラス・タタナ選手。

    スクラムを組みながら、ブレイク後はBKラインにも入ってボールを動かします。

    NZクライストチャーチ生まれ、札幌山の手高校から東海大を経て、「ホテルフォルクローロ釜石駅前」に就職、ホテルのフロントマンとして働きながら、釜石シーウェイブスでプレーして3年目。

    「フロントの仕事は立ちっぱなしだから、朝練でハードに追い込んだあとなんかはちょっとキツい。座れるのはランチタイムくらい。でも、自分のメンタルを鍛えるトレーニングにもなっている」

    来月には日本国籍申請を提出するといい、東京五輪には「今一番の夢。ぜひ出たいね」と笑いました。

    がんばれダラス選手!

     

    セブンズといえば、世界でもトップクラスの有名選手が橋野皓介選手。

    2014年香港でのワールドシリーズ昇格大会決勝で演じたビッグプレーは、ユーチューブ等で世界中で再生されています。さっき見てみたら再生回数60万回とありました。何種類もUPされているようなので、実際はこの何倍鑑賞されていることか。

    「去年、キヤノンでブルーブルズと試合したとき、試合後のファンクションで、向こうの選手が『あれ、もしかしてハシノさんじゃ……』と気付き始めて……」

    そこからは撮影大会が始まったようです。世界にインパクトを与えたという意味では、日本ラグビー史の中でも屈指のプレーだったかも。

    「でも最近は、そろそろ忘れられてきたみたいですね…」

    そんなことはないと思いますよ(^^ ) でも、あれに負けないビッグプレーをスリランカでは決めてきてくださいね!

     

    練習後のアイスバス、気持ちよさそう!ということで譽選手がボルトポーズ!

     

    画像に含まれている可能性があるもの:1人以上

    練習が終わると、選手たちが手分けして練習場のロッカールームからトイレまで掃除。

    きっと、こういう姿勢も本番では力になることでしょう。

    セブンズ日本代表はきょう11日、男子は成田からシンガポール経由で、女子は沖縄から香港経由で、それぞれスリランカへ移動。14-15日の大会に備えます。

     

    ワールドカップ切符獲得へ。吉報を待ちます!

     

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  • 【アジアセブンズシリーズ スリランカ大会メンバー】

    10月14-15日にスリランカで開催される7人制ラグビー「アジアラグビーセブンズシリーズ」男子第3戦、女子第2戦のスリランカ大会に出場する男女セブンズ日本代表遠征メンバーが発表されました。

     

    ■男子セブンズ日本代表

    小澤 大 28 トヨタ自動車 ヴェルブリッツ

    加納遼大 25 明治安田生命ホーリーズ

    パトリック・ステイリン 24 日本IBMビッグブルー

    ダラス・タタナ 26 釜石シーウェイブス

    譽好昭 27 パナソニック ワイルドナイツ

    トゥキリ ロテ 29 クボタ スピアーズ

    中野将宏 21 九州共立大4年 

    野口宣裕 22 専修大3年

    橋野皓介 29 キヤノンイーグルス

    ジェイデン・トア・マックスウェル 22 白鴎大4年

    本村直樹 25 ホンダヒート

    モリキ・リード 21 東海大2年

     

    ■女子セブンズ日本代表

    大黒田裕芽 23 アルカスクイーン熊谷

    桑井亜乃 27 アルカスクイーン熊谷

    小笹知美 25 北海道バーバリアンズディアナ

    清水麻有 19 日体大ラグビー部女子

    田中笑伊 17 国学院栃木高3年

    堤ほの花 20 日体大ラグビー部女子

    中村知春 29 アルカスクイーン熊谷

    長田いろは 18 アルカスクイーン熊谷/立正大1年

    バティヴァカロロ ライチェル海遥 20 アルカスクイーン熊谷/立正大1年

    原わか花 17 石見智翠館高3年

    平野優芽 17 カ・ラ・ダファクトリーラガールセブン/東亜学園高3年

    横尾千里 25 東京フェニックス

     

    今季のアジアセブンズシリーズは、来年7月20-22日にアメリカ・サンフランシスコで行われるワールドカップセブンズの予選を兼ねています。日本は男女とも、スリランカ大会で2位以内に入ればワールドカップ出場権獲得、つまり準決勝に勝った時点でワールドカップ出場権獲得。男子は、来年のワールドシリーズ昇格決定大会出場権もかかっています。

    橋野選手は7日のトップリーグ試合を終えての合流です!

     

    しかし……トップリーグの真っ最中とは言え、今回もチーム編成には苦しんでいるようですね。

    チームにも事情があるのは分かりますし、リオ五輪でNZ撃破、4位入賞という結果を出した瀬川HCを解任したという意味不明人事の影響もいまだ尾を引いているように思えます。

     

    とはいえ、いま選ばれている選手にとってはチャンスです。

    決してたやすい目標ではないけれど、ここを勝ち抜くことは、来年のワールドカップ、そして2020年東京オリンピックのセブンズ日本代表へのアドバンテージになるはずです。

    左が釜石シーウェイブスのダラス・タタナ選手(右は今年から日本国籍を取得した四宮マイケル選手、2人が釜石シーウェイブス入りした2015年5月の写真です)

     

    女子は、清水麻有選手、堤ほの花選手、長田いろは選手の3人は15人制ワールドカップに続いての連戦(清水選手&堤選手は9月の韓国大会からそうでしたが)です。ハードな日程ですが、よい結果を出してほしいです!

     

    そして、高校生で選ばれた平野優芽選手、田中笑伊選手、原わか花選手は、15人制ワールドカップで世界のドリームフィフティーンに選ばれた同学年のヒロイン津久井萌選手に続くブレイクを期待したいです!

    男女セブンズ日本代表を応援します!

     

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  • 【菊谷選手150キャップおめでとう!】

    7日は熊谷へ。

    トップリーグのダブルヘッダーの取材でした。

    第1試合はキヤノンv神戸製鋼

    前節、ヤマハ発動機に快勝して全勝を守った神戸製鋼に対し、キヤノンは前節ぎりぎりで初勝利をあげたばかり。

    神戸製鋼の優位が予想されましたが、この日のキヤノンは闘志満々。

    31-26で神戸を破るアップセット!TL昇格6年目で初の神戸撃破です!

     

    その理由? を、試合後、この試合でトップリーグ・リーグ戦150試合出場を達成した菊谷選手が明かしてくれました。

    「私ごとですが、僕の150キャップと言うことで、この1週間はチームがみんな、無駄に明るくしてくれて、楽しく練習できました。この連勝を起点にして、これから連勝を続けていきたいですね」

     

    菊谷選手は、後半の勝負所で、自陣のゴール前で相手アタックを封じてペナルティーを勝ち取るジャッカルを再三にわたって成功。先日、今季限りの引退を公表しましたが、この日の神戸戦は、80分フル出場して存在感を見せつけました。

    「頼もしいです。来年も続けてほしいです」と植松ゲームキャプテンはいいましたが、菊谷選手本人は

    「今村監督の練習がきつすぎて、もうついていけません。きょうは後半、トゥペが入ってきたのでグラウンドを出ようとしたら『お前じゃない』と言われて。マジか?と思いました。監督ひどい人だと思っております(^^ )」

    笑いの絶えない150キャップ会見でした。

    大選手なんだけど、大選手の気取りが全然ない。ホント、キクさんらしいですね!

    プロ野球の新庄選手、ラグビーの大畑選手に続く「引退興行」シリーズになりますね!

     

    キヤノン、ここから楽しみです!

     

    神戸製鋼は、終盤、相手ゴール前でスクラムを再三押し込み、相手反則を得ました。ペナルティトライが宣告されてもおかしくない場面があったように見えましたが、前川主将は「レフリーが判定したことなので、何も言うことはありません」と潔く言いました。

    マッケイHCも「謙虚に、ハードワークをしたキヤノンに敬意を表したい」と勝者を称えました。

    こういうところ、ラグビーの良い文化だなと思います。

    そして第2試合は、パナソニックvs豊田自動織機。

    前半、織機がFBグリーン選手のPGで先制しましたが、パナはSO山沢選手のPGで追いつき、福岡選手のトライで逆転。

    さらに今季初めてFBで先発の藤田選手が40m独走の鮮やかトライ。

    前半はパナが15−3とリードします。

    後半、織機は8分にレッドカード、16分にイエローカードが出て、数的不利な状況での戦いを強いられましたが、粘りをみせて最終スコアは32−3。

    「去年は60点くらい取られて負けていたけれど、数的不利の中で、これだけの戦いをしてくれた選手たちを誇りに思う」とレオン監督。

    見応えのある試合でした!

     

     

    そして、パナの堀江選手もこの試合でTL100キャップ。

    「帝京を出て、NZへ行って、三洋に拾ってもらって、ここまでこれるなんて考えてませんでした」

    「これを目指していたわけじゃないけど、重みを感じますね。すぐに作れる記録じゃありませんから」

    「でも、150キャップから見たらまだ全然でしょ」

    堀江選手、いつものように飄々とした感じの中にも、どこかジンときてる様子がうかがえて、ウルっと来てしまいました。

    秩父宮ではサントリー眞壁選手もTL100キャップ達成。

    どちらもおめでとうございます!

     

    追伸:眞壁選手の本業での企画、ただいまオリンピック各店で展開中です!

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  • プロフィール

    20110608-otomo.jpg

    大友信彦
    (おおとものぶひこ)

    1962年
    宮城県気仙沼市生まれ


    早稲田大学第二文学部卒業。
    1985年からフリーランスのスポーツライターとして『Sports Graphic Number』で活動。
    '87年からは東京中日スポーツのラグビー記事も担当し、ラグビーマガジンなどにも執筆。

    ラグビー専門ウェブマガジンRugbyJapan365スーパーバイザー。

    『再起へのタックル』(洋泉社)
    『ザ・ワールドラグビー』(新潮社)
    『奇跡のラグビーマン 村田亙』(双葉社)
    『釜石ラグビーの挑戦』(水曜社)

    など著書多数。

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