ツールドラグビートップへ

 

【帝京強い!】

とうとう今年最後のカレンダーがめくられました。12月です。師走です。

いいんでしょうか?

今年じゅうにはやらなければ、と思っていた仕事や、家の中の用事や、何やかやが、ほとんど手つかずのまま、今年も残すところあと30日……果たしてこの生き方で良いのかどうか、確信を持てないまま、とりあえず目の前の仕事に打ち込むしかない。

 

ということで、1日は関東大学対抗戦のチャンピオンシップゲーム、帝京大vs慶大へ。

すでに3年連続の優勝を決めている帝京大ですが、昨季は筑波大に敗れての「3校同時優勝」

2年ぶりの全勝をかけての登場ですが……

完璧な試合でした。ため息が出ました。

慶大に750の勝利。

慶大、出来は決して悪かったとは思いません。

宮川主将、エース児玉など、早慶戦で負傷した選手など数人を入れ替えて望んだ試合、これまで出番の少なかった選手が頑健なタックル、コンタクトで帝京大の選手に立ち向かいます。

しかし、帝京大は強い。

コンタクトで、おそらくセンチ単位の小さなゲインを重ねるうちに、少しずつ確実に優位性を高めていき、僅かなギャップができた途端、一気呵成にゴールラインを陥れます。


前半は右WTB松田力也選手の2トライなど4トライ、


後半は左WTB磯田泰成選手の3トライなど7トライ。しめて11トライを奪う75−0の完勝でした。

 

印象的な活躍をみせたのはFB森谷圭介選手。

前半33分には、慶大のハイパントの標的にされ、空中で激しく身体をぶつけられながらも頑健にジャンピングフェアキャッチ。


直後には相手ノータッチを捕ってカウンター。次のアタックでは味方のやや高いパスを跳び上がって捕るやいなやのクイックパス、相手タックルを浴びながら間一髪でパスを通します。

帝京大のFBには1年からレギュラーを張る4年生の竹田宜純選手がいますが、早大戦のケガでただいま離脱中ですが、大学選手権5連覇を目指す王者は本当に層が厚い!

 

ちょっと、ほれぼれするくらいの帝京大の完璧なパフォーマンスを見て、試合後の取材を終えて、国立競技場へ移動しました。

こちらでは、現在の国立競技場では最後となる早明戦。

春先から早大の後藤禎和監督、明大の丹羽政彦監督、両指揮官が敵味方の枠を越えて「国立を満員にしよう」プロジェクトを発足。さまざまな活動の甲斐あって、46961人、ぱっと見た感じでは満員に近い感じの大観衆が集まりました。

 

僕が到着したのは前半の終了直前、3−3の同点でした。


後半は開始直後、キックオフから早大がノーホイッスルで攻め続けてFL金正奎選手がトライ(このひとのトライへの嗅覚は本当にすごい!)して8−3。

その後、明大は早大をゴール前に釘付けにします。PGチャンスもあえて狙わず、遮二無二トライを求めますが、残念ながら攻めきれず。現・国立最後の早明戦にふさわしい、伝統的な早明戦の展開を重ねた末に、結局は後半ロスタイムに早大がだめ押しのトライを奪います。


結果は早大が15−3の勝利。

3者の立場で見ていると、PGでさっさと点を取っていれば、違った展開があったんじゃないかな、と思うのですが、大学ラグビーは違う世界なんだろうなあ。

 

そして試合後、満員に近いスタンドは誰も帰らず。それもそのはず、ユーミンこと松任谷由実さんが登場!


国立さよならイベントのスペシャルゲストとして、名曲「ノーサイド」を熱唱しました!

ユーミンのナマ歌、見事でした。


(満員の観衆もほとんど帰りませんでした)

早明戦らしい、下馬評の実力も関係ない接戦。
5万近い観衆は、果たして何を感じて帰ってくれたでしょうか?
 

トーチュウの原稿を終えて、帰宅して、トップリーグの録画映像を見ながらこのブログを書いているのですが……

東芝のオールブラックスCTBリチャード・カフィのデビュー戦、リザーブで入った瞬間、ファーストプレイで爆弾タックルを炸裂!やっぱり迫力違います。全然違います。

土曜日にトップリーグ、日曜日に大学の試合、というパターンが多いですが、考え直した方がいいかも……と思ってしまいました。

 

日本ラグビーの今が読めるラグビー専門ウェブマガジン


  • プロフィール

    20110608-otomo.jpg

    大友信彦
    (おおとものぶひこ)

    1962年
    宮城県気仙沼市生まれ


    早稲田大学第二文学部卒業。
    1985年からフリーランスのスポーツライターとして『Sports Graphic Number』で活動。
    '87年からは東京中日スポーツのラグビー記事も担当し、ラグビーマガジンなどにも執筆。

    ラグビー専門ウェブマガジンRugbyJapan365スーパーバイザー。

    『再起へのタックル』(洋泉社)
    『ザ・ワールドラグビー』(新潮社)
    『奇跡のラグビーマン 村田亙』(双葉社)
    『釜石ラグビーの挑戦』(水曜社)

    など著書多数。

    月別アーカイブ

    書籍紹介

    バックナンバー

    サイト内検索

    links

    others