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【大雪】

8日の東京は、未明から降り出した雪が延々と降り続きました。大雪です。

(東京もまるで雪国です)

9日のトップリーグ・プレーオフ決勝、パナソニックvsサントリーは、正午過ぎの時点で中止が決定。11日(火祝)に延期されました。

 

トップリーグの試合が雪のために延期されたのは、200823日、リーグ戦最終節のサントリー対トヨタ自動車、三洋電機対NECの2試合が同9日に順延された例がありますが、プレーオフでは初めて。日本選手権では、1996年2月18日の決勝(サントリー対明大)が1週間後の25日に順延、1998年1月15日の1回戦(サントリー対明大、トヨタ自動車対関東学院大)が2日後の17日に、18日に予定されていた準決勝と25日の決勝も、それぞれ1週間ずつ順延されたという例があります。

 

すべての例に特定のチームがからんでいるような気がするかもしれませんが……。

 

朝から「東京では13年ぶりの大雪警報」と言われていました。13年前を調べてみると、2001127日、この日は東京都心で(僕のメモでは15cmの)積雪があり、その中、秩父宮ラグビー場では東日本チャレンジリーグの伊勢丹vsセコム戦が行われました。

この試合は、このシーズンで活動を縮小した伊勢丹ラグビー部の最後の試合でした。

どんどん降り積もる雪の中、見る者さえ、手足の感覚がなくなる中での試合でした。


ということで、その日の写真を発掘しました!

(伊勢丹ラグビー部最終戦です。秩父宮のピッチは真っ白。バックスタンドは閉鎖されています。試合はセコムが17−12で勝ちましたが、伊勢丹のファイトは見事でした)
 

もっとも、気象庁の公式記録では違ったのか、ニュースでは「16年ぶりに10cm超の積雪」と言っています。

16年前、つまり19981月の大雪は、上に紹介した日本選手権の1回戦(サントリー対明大、トヨタ自動車対関東学院大)が延期されたときです。

このときは、1週間前にも雪が降って、大学選手権決勝の開催も危ぶまれました。

決勝のカードは明大vs関東学院大。キャプテンは明治が田中澄憲さん、KGUが箕内拓郎さん。そうです。関東学院大の初めての大学日本一のときでした。フィールドの外に雪山の残る国立競技場で行われた試合のことをよく覚えています。

 

しかし、大阪ではワイルドカード戦が決行されました。

大阪も昨夜から激しく雪が降ったそうですが、朝から大阪朝鮮高校のラグビー部員たちが雪かき隊に集結。12時のキックオフのときにはすっかり雪がなくなっていました。

大阪朝高の皆さん、ありがとうございます!

 

ということで、ワイルドカード戦の結果です。

1試合 トヨタ自動車 18−3 近鉄

2試合 ヤマハ発動機 13−12 NEC

この結果、16日に行われる日本選手権1回戦の組み合わせも決まりました。

 

216日(秩父宮)

11:40 ヤマハ発動機 − 早大(大学選手権準優勝)

14:05 トヨタ自動車 − 帝京大(大学選手権優勝)

同 (花園)

12:00 神戸製鋼 − 慶大(大学選手権3位))

14:05 東芝 − 筑波大(大学選手権3位)

早大の後藤禎和監督はヤマハOB、ヤマハの清宮克幸監督とは早大の同期でともに大学日本一に輝き、清宮さんの早大監督時代はコーチとして支えました。ヤマハの選手には五郎丸歩選手、矢富勇毅選手、曽我部佳範選手など早大OBがずらり。面白いカードになりました。

そして、「打倒トップリーグ」を掲げてきた帝京大の相手はトヨタ自動車。こちらも、帝京大V2のキャプテン、FL吉田光治郎選手、V1からV3まですべてに活躍したSH滑川剛人選手がいるかと思えば、V1の決勝で帝京大に敗れた東海大主将の荒木達也選手、V4の決勝で敗れた筑波大の彦坂ツインズなどなど、因縁の選手がズラリと並びます。

興味深い日本選手権1回戦2試合になりそうです!


サントリーとパナソニックの皆さんは、タフなトップリーグを戦い抜いてきた選手たちですから、このくらいのアクシデントは平気でしょうね。
11日の仕切り直しが楽しみです!

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  • プロフィール

    20110608-otomo.jpg

    大友信彦
    (おおとものぶひこ)

    1962年
    宮城県気仙沼市生まれ


    早稲田大学第二文学部卒業。
    1985年からフリーランスのスポーツライターとして『Sports Graphic Number』で活動。
    '87年からは東京中日スポーツのラグビー記事も担当し、ラグビーマガジンなどにも執筆。

    ラグビー専門ウェブマガジンRugbyJapan365スーパーバイザー。

    『再起へのタックル』(洋泉社)
    『ザ・ワールドラグビー』(新潮社)
    『奇跡のラグビーマン 村田亙』(双葉社)
    『釜石ラグビーの挑戦』(水曜社)

    など著書多数。

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