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【日本ラグビーフットボール選手会 発進!】
31日午後は、秩父宮ラグビー場となりのTEPIAホールで開かれた「一般社団法人 日本ラグビーフットボール選手会」の設立会見に行ってきました。

 
左から理事の川村慎選手(NEC)、廣瀬俊朗会長(代表理事)、理事の和田拓選手(キヤノン)、小野晃征選手(サントリー)、川村選手と和田選手は、現在トップリーグキャプテン会議の代表&副代表についていることから、理事になったそうです。このほか、5月3日に行った設立ミーティングではトップリーグ前チームから約20人の選手代表が集まったそうです。

会場で配られた「組織概要」には「会の目的と設立趣旨」として、以下のように書かれていました。全文引用します。
 
「ノーサイドの精神に象徴されるラグビーフットボール文化の伝承・普及及び日本ラグビーの発展に寄与するとともに、会員の福利厚生、安全及び健康管理の充実並びに意識向上、会員に対する助成活動並びに社会貢献活動等を行うことを目的としています。
 
選手が自発的に行動をすることで、日本で開催されるラグビーワールドカップ2019の成功、またその後を見据えた日本ラグビーの発展に貢献するとともに、会員である選手のラグビー技術の向上および自己啓発の支援やセカンドキャリア支援などを通じて、より充実した現役生活、また引退後の生活を送ることができるようサポートをしてまいります。
また、会員一人一人が日本ラグビー界のトップ選手であるという自覚を持ち、災害復興支援や青少年育成などの社会貢献活動にも積極的に取り組む所存です。
 
また、組織の形態としては「一般社団法人(非営利型)」
※当会は労働組合ではありません。また、労使交渉のような活動を目的とした組織ではなく、関係団体と協調、連携しながら活動を行って参ります。
 
会員の資格は「 銑のいずれかに該当し、この法人の目的に賛同する選手(男女問わず)」
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▲錙璽襯疋薀哀咫爾修梁捷餾櫂薀哀咫璽侫奪肇棔璽訝賃竜擇JRFUの規則により、日本代表選手としてプレーする資格のある選手
SUPER RUGBYに参加する日本チーム「サンウルブズ」に所属する選手 
会長(代表理事)の廣瀬俊朗さんは今春現役を引退しましたが「正会員ではなく外部理事として就任し、代表理事に選出されている」とのことです。


「ここに至るまで、僕がみんなと一緒に深く関わったので、最初の1年くらいは会長をやらせていただくことにしました」
本当に、超人的な忙しさの中でこの会発足にこぎつけた廣瀬さんのたぐいまれな行動力、キャラクター、知性、人間的魅力なくしてこの選手会は生まれなかっただろうな、と思います。
 
会見の冒頭に同席した日本ラグビーフットボール協会の坂本典幸専務理事は
「選手会の設立おめでとうございます」と言った上で、選手会の設立にあたっては廣瀬さんたちと何度も打ち合わせをして、
‘本ラグビーの唯一の統括組織は日本協会であること

△垢戮討離肇奪廛蝓璽阿離繊璽爐隆覿箸卜参鬚鬚箸蝓∀携をとっていくこと
O働組合ではない
この3点を確認しましたと説明しました。

 
選手会の出発点のひとつは、昨年の6月末、ワールドカップに向けて超厳しいトレーニングを積んでいた宮崎合宿中に、スーパーラグビーチーム(まだサンウルブズというチーム名は決まっていなかった頃です)に対し、細かいことが決まらないままで選手が個別に迫られたことでした。
その際、英語が堪能な(というかネイティブスピーカーの)小野晃征選手を窓口に、国際ラグビー選手会(IRPA)に助言を求めたことで、日本にも選手会があった方がいいな、という意見がまとまってきたそうです。

 
「ラグビーではNZの選手会が一番充実していて、他国のオリンピック種目他競技の選手会を作るために、NZに学びに来たりするくらいなんです」
と話した小野選手は、NZや他国の選手会で大きなテーマになっているのは
.鼻璽團鵐安从、
脳しんとう対策、
H百長対策
の3つだと明かした上で
「NZではオールブラックスだけでなく、各クラブレベル、5歳の子どもにも研修を受けさせてピッチに立つという環境を作っているんです。日本もそのように、トップ選手と同じスタンダードが子どもたちも受けられるようになっていけば、子どもたちも安心してラグビーができるでしょう」
と話しました。
NZの選手会は、NZ協会が資金を提供して運営しているそうです。それは両者がラグビーの明るい未来のイメージを共有しているからでしょう。
 
……という事情を聞くと、日本協会のスタンスはちょっと冷たいような印象を受けてしまうかもしれませんが……
 
「NZの選手会も、ラグビーがプロ化した1996年に始まって、最初はそうじゃなかったけど、21年かけてここまで来たんです。日本のラグビーも、これから20年先たったときに、そうなっていたらいいなあと思いますね」
小野選手は笑いました。良い考え方だなあと思いました。
 
JRPAのロゴです。


15の楕円が、楕円の和を広げていき、インパクトを与える存在でありたい、という思いを込めたデザインだそうです。
 
この日、出席予定だったけれど欠席となった2人の選手からのコメントも発表されました。
堀江翔太(サンウルブズ主将)
「今回、選手会を発足できたことは日本ラグビーのために良かったと思います。社会貢献や普及活動、将来の選手を含めてプレーしやすい環境作りなど、日本ラグビーのために選手としてできることをやっていきたいです。
一方で、選手としてはパフォーマンスも大事だと考えています。日本代表、サンウルブズ、トップリーグの選手として、そちらもきちんとやっていきたいと思います」

リーチマイケル(RWC2015日本代表主将)
「選手会ができて、日本ラグビー界が変わることが楽しみです。
選手と協会が同じビジョンを持ち、ラグビーの普及、社会貢献活動もしやすくなると思います。
ラグビーを楽しんでくれる子どもたちが増えることが楽しみです。
未来のラグビー選手のために、良い環境を作っていきたいと思います。
応援よろしくお願いします」
 
【選手会オークション&クラウドファンディング スタート!】
さて、選手会の最初のアクションのひとつとして開催するのが、チャリティーオークションです。
「日本ラグビーの発展への寄与」「社会貢献活動」の一環として、ウィルチェアーラグビー、聴覚障害者ラグビーの発展を支援するために企画、オークション収益の4割ずつを両競技団体に、そして残り2割を熊本地震の復興支援活動に活用するそうです。
 
オークション出品商品は
リーチマイケル提供:チーフスジャージー
廣瀬俊朗提供:日本代表全メンバーサイン入り ラグビーワールドカップ2015スコットランド戦パンフレット
小野晃征提供:サイン入りTシャツ
カーロス・スペンサー氏提供:サイン入りTシャツ
ほか、合計49点。
オークションは2回に分けて実施。期間は第1回が5月31日から。もうスタートしています。
第1回は6月7日22時台まで。
第2回は6月7日10:30スタートで6月14日22時台まで。
オークションサイトはこちら。ファンなら見逃せない品々がズラリ並んでいます!
もう入札が始まっています!
http://reu.auctions.yahoo.co.jp/project?id=1029
 
また、選手会では、活動を支援してくださる設立協力者をクラウドファンディングで募集。
ジャパンギビングでの寄付募集を、こちらも31日からスタートさせました。
3000円以上の寄付で「JRPAロゴステッカー」、5000円以上の寄付で「JRPA公式サイトにお名前を掲載」、10000円以上の寄付で、「選手直筆メッセージ入り私服写真をプレゼント」、70000円以上の寄付で「選手と一緒に試合観戦」などのギフトがあります!
こちらの寄付金は、選手会の運営費、イベントの交通費などの必要経費などとして使われますが、最初のアクションとして、6月25日の日本代表vsスコットランド戦(味の素スタジアム)に、釜石から中学生を招待する交通費として活用されると言うことです。
ジャストギビングのサイトはこちらです。もう募金が集まり始めています!
http://japangiving.jp/p/4270
 
日本ラグビーフットボール選手会を応援していきます!
 
【廣瀬さん&田中選手&畠山選手が熊本へ!】
もちろん、選手会が設立される以前から、ラグビー選手たちは社会貢献活動を続けてきました。
チーム主導の動きもあったし、選手個々が動いたものもありました。
6月1日には、スーパーラグビー前半戦が終わって帰国したばかりの田中史朗選手が、英国から帰国した畠山健介選手、そして選手会長の廣瀬俊朗さんと一緒に、熊本地震の被災地、益城町の小学校を訪問するそうです。
引退後の殺人的な忙しさの廣瀬さん、激闘から帰国し、週末からのテストマッチシリーズに向けたジャパン始動直前の田中選手&畠山選手の献身に、アタマが下がります。
 
昨秋、世界を驚かせた選手たちの活躍はまだ続きますね!
 
【スクラム東北サイクリングもクラウドファンディングスタートしました!】
さて、みなさまへのお知らせが遅れてしまいましたが、NPO法人スクラム釜石も、昨年実施した「スクラム東北ライド GO釜石!」を、今年も催行決定!
ただいま、準備を進めております。


昨年に続き、福島から宮城、岩手の被災3県を自転車で走り、ラグビーワールドカップの魅力を訴え、東北全体で釜石のワールドカップを盛り上げて行きましょう!とアピールしようと思います。
まだ企画の詳細は未確定の部分もありますが、私たちのチャレンジにお寄せいただいた寄付は、釜石市のワールドカップスタジアムの建設のために釜石市が立ち上げた「釜石市ラグビーこども未来基金」に寄付します。
ご案内はこちらからどうぞ!
http://japangiving.jp/c/13799

 
美しい東北の自然風景を愛で、絶品の海の幸を、サイコーのラグビー仲間といただきながら、被災地の復興を実感しながら走る喜び!
今年も、たくさんの出会いを楽しみにしています!
 

 
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  • プロフィール

    20110608-otomo.jpg

    大友信彦
    (おおとものぶひこ)

    1962年
    宮城県気仙沼市生まれ


    早稲田大学第二文学部卒業。
    1985年からフリーランスのスポーツライターとして『Sports Graphic Number』で活動。
    '87年からは東京中日スポーツのラグビー記事も担当し、ラグビーマガジンなどにも執筆。

    ラグビー専門ウェブマガジンRugbyJapan365スーパーバイザー。

    『再起へのタックル』(洋泉社)
    『ザ・ワールドラグビー』(新潮社)
    『奇跡のラグビーマン 村田亙』(双葉社)
    『釜石ラグビーの挑戦』(水曜社)

    など著書多数。

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