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【ラガールセブンおめでとう!】
太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ第3戦、東京大会は5日、プール戦残り試合と決勝トーナメントを行い、ラガールセブンが初優勝を飾りました!

 
ラガールセブンは、プール戦で秋田大会優勝の日体大を21-19の2点差で下し、カップ戦に進出。
準決勝では、昨年の東京大会決勝で敗れた東京フェニックスと対戦、後半6分まで5-14とリードされながら、加藤あかり選手のトライで4点差に追い上げると、タイムアップのホーンが鳴ったあとも攻め続け、西村佳純選手が逆転トライ。15-14の劇的逆転勝ちで決勝に進出。
 
決勝の相手は、プール2位から勝ち上がってきた日体大。
ラガールセブンは前半、平野優芽選手のトライで先制。
日体大もハーフタイムをはさんで松尾綺子選手が連続トライし14-5まで引き離しますが、ラガールセブンはそこからアクセルをグイと踏み込みます。
モーガン・モロー選手、西村佳純選手の連続トライで17-14と逆転します。
 
勝負は続く7分。日体大が自陣からキックで前進。戻ったラガールと日体大のチェイスが混戦となり、笛か? と思われたラックからラガールがパスアウト。このちょっとした間がフェイントになったのか、ボールを持った加藤あかり選手が、およそ60mを独走。自陣からのアタックで前掛かりになっていた日体大は戻れず、真ん中にトライを許してしまいました。
 
日体大も諦めず、後半ロスタイムも1分以上攻め続け、最後は本堂杏実選手がトライ。
19-24まで追い上げましたが、ラガールセブンが24-19で逃げ切り、初優勝を飾りました。
 
ラガールセブンは太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ初優勝です!
2010年に創設されたラガールセブンは、関東大会や名古屋のジャパンウィメンズセブンズ、秩父宮のジャパンセブンズに何度も優勝を飾るなど、強豪として知られていましたが、太陽生命シリーズでは優勝に縁がありませんでした。
2014年、大会が創設された最初の龍ヶ崎大会で決勝に進みながら、アルカスに10-27で敗れたのが始まり。
同年の横浜大会でも決勝でアルカスと戦い5-46。
昨年の東京大会では準決勝でアルカスを17-7で破りましたが、決勝では東京フェニックスに15-19で惜敗。
3度決勝に進みながらすべて敗れていましたが、4度目の正直です!
 
おめでとうございます!
 
チーム最多の8トライをあげMVPに輝いた加藤あかり選手は、沖縄県のリゾート地として知られる恩納村の出身。沖縄の名桜大でラグビーを始め、九州代表などで活躍。山口真理恵選手にあこがれて、卒業後に上京してラガールセブンに加入。


強いチームに入ったはずなのになかなか勝てず、「辛い時期が続きました」と苦笑しますが、「個人スキルを上げよう、まず自分が強くなろう」と努力を重ねたといいます。この日の勝利とMVPで苦労は報われましたね!
職場は東京駅前大丸のお菓子売り場。
「東京カンパネラというお菓子を売っています。売り場で一人だけ色が黒いんで浮いてます(笑)」
今日も売り場に立つそうです!
(当初記事に掲載した「萩の月」は、催事があるときに販売することがありますが、常時販売しているわけではないそうです。訂正いたします)

 

加藤選手とともに、優勝に貢献したのは高校生たち。メンバー12人のうち、昨年東京大会MVPの平野優芽選手(東亜学園高2年=写真)、小西想羅選手、秋山歩花選手(国学院栃木高2年)、坪井美月選手(日体荏原高2年)と4人が高校生です。

「2年前にジュニアを立ち上げて、そこで一緒にやってきた選手たちです。一緒に練習する時間はそんなに多くとれないけれど、みんな自分の学校の部活でしっかりやっているから、試合の日に合流してもしっかりやれる」と増保監督はヤングパワーをたたえました。
 
ジュニアを指導するスタッフには、ごぞんじ鈴木陽子選手のお父さんで、鈴木彩香選手や山口真理恵選手を育てた「タグの父」鈴木雅夫さんもいます。歓喜の胴上げ!

敗れた日体大も立派でした。
選手の多くが15人制サクラフィフティーンに招集され、今春は合宿と試合が切れ目なく続くハードな日程で、ケガ人も続出している中、初日はラガールセブンに敗退。しかし、2日目のプール最終戦で横浜TKMを43-0で破り、アルカスを得失点差で6点上回り、全体4位に滑り込み。準決勝では秋田大会決勝の相手・追手門学院大に完勝して決勝に進みましたが、決勝の10分ハーフは厳しかったかもしれません。それでも、清水麻有選手の突破力、山本実選手のパスに加え、名倉ひなの選手や櫻井綾乃選手、松尾綺子選手らが豪快な突破を再三披露。寝て起きてのリロードの早さが光っていました。
 

本当に、どこのチームも進歩しています。
今大会は、より多くの選手に試合を経験してもらうことを理由に参加チームを15に拡大した影響で、決勝トーナメントは4チームで行いましたが、準々決勝がなかったのはちょっと物足りなかったですね。
アルカスが4強から落ちてしまったのは意外な結果でしたが、通常通り8チームがカップ戦に進んで、1日目の結果から戦法を修正して2日目が行われていたら、どうなっていたか。結果がどうかというよりも、その方が冒険も出来るし、修正もできるし、大会がより有意義な時間になるだろうな、と感じました。

 
アルカスはプレート優勝!


ボウルは合同Aが優勝しました!

ともあれ、どの試合を見ても、日本の女子ラグビーがレベルアップしているのは間違いないと、誰もが口を揃えました。今大会を経験した選手たちが、でっかく成長してくれることを期待します!
 
太陽生命シリーズ最終戦は11-12日、静岡・裾野で行われます!

RUGBYJapan365では、本誌選出・東京大会ドリームセブンをUPしました!
でも迷いました。入れたい選手は他に何人もいました……よろしければ、ごらんください!

http://rugbyjapan365.jp/

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  • プロフィール

    20110608-otomo.jpg

    大友信彦
    (おおとものぶひこ)

    1962年
    宮城県気仙沼市生まれ


    早稲田大学第二文学部卒業。
    1985年からフリーランスのスポーツライターとして『Sports Graphic Number』で活動。
    '87年からは東京中日スポーツのラグビー記事も担当し、ラグビーマガジンなどにも執筆。

    ラグビー専門ウェブマガジンRugbyJapan365スーパーバイザー。

    『再起へのタックル』(洋泉社)
    『ザ・ワールドラグビー』(新潮社)
    『奇跡のラグビーマン 村田亙』(双葉社)
    『釜石ラグビーの挑戦』(水曜社)

    など著書多数。

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