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【リーグ戦決戦】

27日は秩父宮ラグビー場で、関東大学リーグ戦グループの最終節を取材しました。

 

第1試合は中大vs大東大。

序盤は大東大が2連続トライで先行、そこから中大がいったん逆転しましたが、大東大はWTBホセア・サウマキ選手の3連続トライで再逆転。

後半も大東大が5トライをたたみかけ、64-21で圧勝しました。大東大はこれで6勝1敗。第2試合の結果次第で、2位になる可能性も残しました

 

一方の中大は、前日に法大が拓大に敗れたことにより、最終戦の結果にかかわらず4位が決定。大学選手権出場が決まっていました。

中大が大東大に敗れると3勝4敗。前日に法大が勝っていれば、3勝4敗で並び、当該対戦で勝っている法大が上に行ったのですが、勝ったのは拓大。中大は拓大に当該対戦で勝っているので、順位は上になる。

まあ、トータル順位のためにラグビーをしているわけではないのですが、

中大の浜岸主将は「最終戦に勝って、自力で大学選手権出場を決めたいと思っていたので、ちょっと複雑でしたが…」と話したように、すでに順位が決まっているということは、やはりモチベーションに影響があるようです。

どこのチームが上になるのか下になるのかは別として、順位規定について、この「当該対戦」偏重ルールはどうなんだろ? という思いが前々からあります。

シーズンを戦って順位を決めるにあたり、複数チームの勝敗が並んだときに、特定の相手との勝敗で順位を決めるのか、シーズン全体をどう戦ったかで順位を決めるのか、トップリーグも、設立当初は当該対決の結果を採用していましたが、確か3年目の2005年度からだったと思いますが、全試合の得失点差に改められました。こうすると、すべての試合のすべての時間に意味があることになります。特定の試合で順位が決まるのであれば、とてもかなわないという相手にはいくら大量失点しても関係ないことになります。スーパーラグビーやトップリーグのようなボーナス点の導入については異論があると聞きますが、「シーズン全体をどう戦ったか」と「特定の相手とはどんな結果だったか」どちらを重視するかは、大げさに言えば哲学が問われていると思います。

 

それはともかくとして、大東大の圧勝への流れを作ったハットトリックのホセア選手。

「去年、ケガをしたのが中大戦だったし、リベンジの意味でもトライをいっぱい取りたいと思ってたんだ」

と笑いました。

 

そして第2試合は優勝をかけた東海大と流経大の対決。

東海大が勝てば7戦全勝で文句なし。

流経大が勝った場合は大東大も含めた3校が6勝1敗で並び、当該対戦も3すくみになるため、当該対戦内の得失点差が適用され、流経大が14点差をつけて勝てば流経大が優勝、13点差以下なら東海大が優勝、という条件で試合がスタート。

前半は東海大がSH湯本主将のトライで先行。

しかし流経大はそこから反撃。

ハーフタイムをはさんでWTB當眞選手が連続トライするなど、21-7までリード。

ここで、交代で入った東海大WTBアタアタ選手がいきなりノーホイッスルトライを返します。

流経大もすぐナエアタ選手がトライを返しますが、ゴールは失敗。26-14、12点差で試合は進みます。次に流経大が点を取れば優勝圏に入る!

しかしそこから東海大はアタアタ選手、テビタ選手がトライを重ねて、26-26の同点に。

そしてロスタイム、激しい攻防が続き、86分、この日はキックにゲームリードに大活躍の流経大SO東郷太朗丸選手が40mPGを決め、29-26でみごとなサヨナラ勝ちを納めました。

(このキックはサヨナラPGではありません)

 

このカードは、去年も、同点でロスタイムに入り、東海大は引き分けでも優勝決定、もしもターンオーバーされて失点したら2位に落ちるというのに「勝って決めたい」と攻めに攻めてサヨナラ勝ちしたという因縁のライバル。この試合でも、そのライバル意識が現れたといえそうです。

東海大のみなさん、最後は負けたとはいえ、優勝、2連覇おめでとうございます! アタアタ選手、テビタ選手の決定力は圧巻でした。大学選手権では帝京大の対抗馬一番手という評価は変わらないと思います。

流経大のみなさん、劇的な勝利おめでとうございます!看板のFWを前に出すSO東郷選手とSH中嶋大希選手のハーフ団の充実、突破役のCTBテアウパ選手とバックスの中心線の強さは頼もしいですね。

大東大、中大ともども、大学選手権での活躍を期待しております!

 

RUGBYJAPAN365のマッチレポート&ギャラリーは以下のURLからどうぞ!

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リーグ戦グループのベストフィフティーンは以下の通りです。

1 三浦昌悟(東海大3)

2 日高将吾、(東海大4)

3 具智元(拓大4)

4 牧野内翔馬(法大4)

5 ナエアタ・タウムア(流経大3)

6 磯辺裕太(東海大4)

7 広瀬直幸(流経大4)

8 テビタ・タタフ(東海大2)

9 小山大輝(大東大4)

10 川向瑛(大東大4)

11 ホセア・サウマキ(大東大4)

12 笠原開盛(中大3)

13 鹿尾貫太(東海大3)

14 アタアタ・モエアキオラ(東海大2)

15 大道勇喜(大東大4)

 

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  • プロフィール

    20110608-otomo.jpg

    大友信彦
    (おおとものぶひこ)

    1962年
    宮城県気仙沼市生まれ


    早稲田大学第二文学部卒業。
    1985年からフリーランスのスポーツライターとして『Sports Graphic Number』で活動。
    '87年からは東京中日スポーツのラグビー記事も担当し、ラグビーマガジンなどにも執筆。

    ラグビー専門ウェブマガジンRugbyJapan365スーパーバイザー。

    『再起へのタックル』(洋泉社)
    『ザ・ワールドラグビー』(新潮社)
    『奇跡のラグビーマン 村田亙』(双葉社)
    『釜石ラグビーの挑戦』(水曜社)

    など著書多数。

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