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【ロシア戦メンバー】

日本代表の今秋の最終戦となるロシア戦(24日・グロスター)の登録メンバーが発表されました。

 

1稲垣啓太 24C パナソニック
2坂手淳史 12C パナソニック
3具 智元 6C ホンダ
4姫野和樹 8C トヨタ自動車
5ヴィンピー・ファンデルヴァルト 8C NTT
ドコモ
6リーチ マイケル 58C 東芝(C)
7西川征克 2C サントリー
8ツイ ヘンドリック 42C サントリー

9茂野海斗 6C トヨタ自動車
10松田力也 15C パナソニック

11福岡堅樹 29C パナソニック
12中村亮土 15C サントリー
13ラファエレ ティモシー 13C コカコーラ
14ロトアヘアアマナキ大洋 7C リコー
15
ウィリアム・トゥポウ 5C コカコーラ
16堀越康介 1C サントリー
17三上正貴 34C 東芝
18山下裕史 50C 神戸製鋼

19大戸裕矢 3C ヤマハ発動機

20中島イシレリ 1C神戸製鋼

21流 大 14C サントリー
22田村 優 53C キヤノン
23梶村祐介 – サントリー

イングランド戦からの変更は先発15人のうち4人。負傷で早期帰国したLOヘルウヴェ選手のところに姫野選手がNo8からあがり、No8には先週リザーブだったツイ選手が入ります。リザーブからの繰り上がりはもう一人いて、SOに松田力也選手が今季初先発。SHは田中選手にかわって茂野選手が先発し、流選手は引き続きリザーブ。そして右WTBにはロトアヘアアマナキ大洋選手。リザーブにもPR堀越選手、LO大戸選手、CTB梶村選手というここまで出番のなかった選手が入りました。梶村選手は、報徳学園高3年のときに初めて日本代表候補合宿に呼ばれながら、そこから6年目で悲願の代表ジャージー。「これを着るのが夢でずっとやってきました」という言葉、ジンときたなあ。

 

「若い選手にチャンスを与える」と公言してきたジェイミーHCですが、ここまで出番のなかった選手を全員ベンチに入れた一方で、リーチ選手や福岡選手などこの秋のプレー時間の多い選手もしっかりメンバー入りさせました。若手を積極的に入れたけれど、いろいろなチームで、グレードで、競技で、ありがちな「落とした」感はない。けっこう絶妙なメンバリングだなあと思いました。

 

RUGBYJAPAN365では、メンバー発表会見でのジェイミー・ジョセフHCとのQ&A、そこから続けて行われた、茂野選手と梶村選手の会見の様子、そしてメンバー23人の、チェルトナム合宿での様子の写真つきで紹介したロシア戦メンバー写真名鑑を掲載しました!

ロシア戦メンバー発表「プレッシャーのかかる状況で戦いきる力量があるかを見る」ジョセフHC

https://goo.gl/sjtjap

 

選手は(スタッフも)合宿生活がはや6週間となりましたが、「元気でやってますよ!」というメッセージを写真から感じ取っていただければ嬉しいです。ということで、せっかくなので、今回はメンバーにはいらなかったノンメンバーの9人についても、チェルトナム合宿での表情の伝わりそうな写真をセレクトして掲載してみました。選手のみなさんが、元気でやっていることを感じ取っていただければ嬉しいです。

 

ただ、あまり良い写真が多くないのが申し訳なくて……。

というのも、言い訳じみてしまいますが、今回の遠征では練習公開がわずか10分、その時間の多くはボールも持たない体操などのウォーミングアップですので、ほとんど「動きのある」写真は撮れないんです。カメラマンのみなさん、本当に怒っています。ペン記者にも練習は10分間が終わると非公開。道路からは丸見え、地元の人からも丸見えなのに、日本人メディアだけは追い出されるという不条理。メディアはもはや不穏な域を通り越して絶望に至っています。ワールドカップの前の年なのに、応援しよう、盛りあげようという気持ちで、上司や編集者や家族を説得して、決して少なくない費用と時間を使ってはるばる英国の小さな町まできて、時差による不規則な締め切り時間に苦しみながら仕事をしているメデイアは、残念ながら現地まで来て、そのモチベーションに冷や水をかけられている毎日です。しかもこれが、毎日どんどん冷たくなっていくんだなあ。

 

でも、ワールドカップのときと同じなんじゃないんですか? と協会の某人物は言いました。でもそれは違う話です。ワールドカップは結果を出すための大会であり、そのときはトーナメントルールがある。メディアはそのときにそれを盛りあげるために、何年も前から投資をしてずっと追いかけて、そりゃあ中には取材ルールをわきまえない記者がいたり、失礼な質問があったり、商売っ気丸出しの記者もいたりもするけれど、基本的にはみな、ラグビーが盛り上がることを願って取材という仕込みを続けているのです。なのに、ワールドカップの前の年の普通の練習からこうでは……、ホント、他競技に人気も投資もいっちゃうだろなあ……。グラウンドの中の日本代表は、もちろん課題もたくさんあるけれどじわじわと進歩も見せていて(もちろん相手のいることなので、それでもすぐに勝てるわけではありませんが)期待と不安の両方がある。グラウンドの外は、ホント危機感しかありません。

来年のワールドカップのあと、世間の関心が2020年東京オリンピックへ一斉に移っていくときも、ラグビーは多くの人の関心を引きつけ、多くの投資を呼びこめる存在でなければならないのに。メディアはそのために貢献したいと思っているのに。「わざわざ来て損した」と思って帰らせることにだけ努力しているようにみえてしまいます。

 

それでも、試合にはものすごい感動があるから、こうして来てしまうんですがね。

いまは、とにかくリーチ選手がすごい。

イングランド戦の翌日の英国紙「サンデー・テレグラフ」はリーチ選手に紙面の採点で両チーム唯一の「10点」をつけた(異例中の異例です)くらい、グラウンドの中のパフォーマンスが素晴らしいのはもちろんですが、普段からの振る舞い、態度、記者会見での発言からかもしだす雰囲気、言葉そのもののチョイス、深さ。すべてが素晴らしい。メディアとの接触が制限されている現状では本音を聞ける時間はなかなかありませんが、リーチ選手が日本代表の意味を深く考え、想像をめぐらし、自分の行動や発言に反映させていることは、間違いなく日本代表歴代キャプテンのトップレベルにある。

リーチ選手の発するオーラに触れるだけで、その日、心が洗われる気がします。もはや、神々しい。

明日も、リーチ選手の形をした神様を見に、スタジアムでの前日練習を見に行きます(見られるのは10分だけですが……)。

 

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  • プロフィール

    20110608-otomo.jpg

    大友信彦
    (おおとものぶひこ)

    1962年
    宮城県気仙沼市生まれ


    早稲田大学第二文学部卒業。
    1985年からフリーランスのスポーツライターとして『Sports Graphic Number』で活動。
    '87年からは東京中日スポーツのラグビー記事も担当し、ラグビーマガジンなどにも執筆。

    ラグビー専門ウェブマガジンRugbyJapan365スーパーバイザー。

    『再起へのタックル』(洋泉社)
    『ザ・ワールドラグビー』(新潮社)
    『奇跡のラグビーマン 村田亙』(双葉社)
    『釜石ラグビーの挑戦』(水曜社)

    など著書多数。

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