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【花園2日目】

花園2日目は大忙しでした。

トーチュウにレポートする身としては、関東勢を重点に取材するのですが、今年の1回戦は第1日に関東勢の出場はゼロ。つまり2日目に一斉に出てくるわけです。

しかも、11時過ぎからの時間帯は、第1グラウンドで早実v名護、第2グラウンドで桐生第一v米子工、第3グラウンドで国学院栃木v若狭東と、関東勢3つが一斉にどん。

まったく記者泣かせの日程です。

 

ともあれ、第2日の結果です。

早実 55−3 名護

大分舞鶴 26−21 深谷

石見智翠館 34−7 秋田中央

尾道 40−12 本郷

桐生第一 110−0 米子工

静岡聖光学院 22−16 高鍋

徳島城東 24−7 福島聖光学院

大阪朝鮮高 29−14 日川

国学院栃木 59−7 若狭東

八幡工 14−12 朝明

関商工 89−0 高松北

 

メディア(主に東日本の)の注目を集めたのは早実と桐生第一です。

 

早実は、No8相良キャプテンとWTB今駒選手が3トライずつ挙げるなど、9トライを奪い名護に大勝。

スタンドには、今春早実を卒業した日本ハム清宮幸太郎選手の姿も。

清宮幸太郎選手は、小学生の時はワセダクラブでラグビーをプレーしていました。

(「2019年のラグビーワールドカップと、2020年のオリンピックの野球と、両方を目指せないかな」という言葉を僕も直接聞いたことがあります)。

今駒選手は、小学校時代、ワセダクラブで一緒だったそうです

(でも、清宮選手はでかかったこともあっていつも1個上のチームでプレーしていたので、今駒選手は一緒のチームにはならなかったそうです…)

 

桐生第一は、初の花園の初戦でいきなり100点ゲームです。

スコアはともかく、桐生第一のアタックには非凡なものを感じました。すべての局面で、選手が判断しているのがよく分かる。周りを見て、声を掛け合って、スペースを見つけてアタックしているんです。

その感想を霜村監督に伝えると「僕もそう思いました。へえ、こんなことするんだ、と感心しながら見てました」とのこと。

桐生のSO齋藤選手

 

霜村監督の指導法は、選手に考えさせることだといいます。

考えるように仕向ける練習メニューを作ったら、あとは選手に答えを探させる。

言うは易し、行うは難しで、けっこう大変なことだと思いますが、それを実戦して、就任4年目で、明和県央、東農大二という先行ライバル2校を破っての花園で、初戦に大勝利。どこまで行ってくれるでしょうか、楽しみです!

 

これによって、2回戦の組み合わせが決まりました。

●第1グラウンド

9:30 ☆東福岡 v 関商工

10:45 八幡工 v 徳島城東

12:00 ★日本航空石川 v 国学院栃木

13:15 ★報徳学園 v 大阪朝鮮高

14:30 ★黒沢尻工 v 静岡聖光学院

 

●第2グラウンド

9:30 ★茗渓学園 v 新潟工

10:45 ★長崎北陽台 v 鹿児島実

12:00 ★中部大春日丘 v 札幌山の手

13:15 新田 v 岡山玉島

14:30 ☆大阪桐蔭 v 土佐塾

 

●第3グラウンド

9:00 ★常翔学園 v 桐生第一

10:15 石見智翠館 v 尾道

11:30 ☆桐蔭学園 v 大分舞鶴

12:45 ★流経大柏 v 早実

14:00 佐賀工 v 京都成章

15:15 ★天理 v 岡谷工

(☆=Aシード、★=Bシード)

どの試合も楽しみですね!

 

ちょっと寂しいのは、今大会、東北勢の元気がないことです。

初日ですが、仙台育英は81−0で京都成章に大敗。

ほんの10年ちょっと前は、毎年のように4強、8強に進んでいた名門が、そこまで苦しんでいるのは意外であり、切なくもあります。

もちろん、ぼくなんかより、仙台育英を率いる丹野監督にはその思いが強い。

「とにかく今の東北の状況を変えないといけない。そのために何ができるかといったら、まず今の自分たちを知ること。だから今日は、真正面から行かせて、チカラの差を実感させるようにしました」

熱い言葉でした。

そうきくと、81−0というスコアは、落ちきったどん底というよりも、次への第一歩なのかなと言う気もしてきました。

「今年の1年生はたくさん入ったし、来年も入ってくれる。入試の推薦枠が変わって、採れるようになったし、留学生も採れそうです」と丹野監督。

仙台育英はここまでおよそ12年間、推薦枠がほぼない中でも、頑張って連続出場をキープしてきました。

東北の人は言い訳を嫌うので自分たちからは言いませんが、東北勢の不振と、東日本大震災は、きっと関係があるはずです。

だけど、その経験はきっと、人を強くしたはず。

艱難辛苦の時間を経て、再進撃を始める日も近そうです。

東北勢の復活を心より祈ります!

 

だから、まずは、30日に登場するシード校、岩手代表・黒沢尻工の進撃を祈ります!

 

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  • プロフィール

    20110608-otomo.jpg

    大友信彦
    (おおとものぶひこ)

    1962年
    宮城県気仙沼市生まれ


    早稲田大学第二文学部卒業。
    1985年からフリーランスのスポーツライターとして『Sports Graphic Number』で活動。
    '87年からは東京中日スポーツのラグビー記事も担当し、ラグビーマガジンなどにも執筆。

    ラグビー専門ウェブマガジンRugbyJapan365スーパーバイザー。

    『再起へのタックル』(洋泉社)
    『ザ・ワールドラグビー』(新潮社)
    『奇跡のラグビーマン 村田亙』(双葉社)
    『釜石ラグビーの挑戦』(水曜社)

    など著書多数。

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