ツールドラグビートップへ

【トップリーグカップ】

熱狂の大学選手権決勝から一夜明け、13日はトップリーグカップの順位決定トーナメント。この大会は、ワールドカップ準備のためトップリーグが短縮日程となったことを受け、試合数を補填するために企画されたものです。

リーチ選手や田中選手など、サンウルブズや日本代表、トップリーグと試合数の多い日本代表の主力選手はプロテクトされ、出場しません。一方、日本代表でも試合数のあまり多くない選手は出場します。

日本代表スコッドから外れた選手にとっては、ワールドカップでの日本代表入りへの貴重なアピールチャンスでもあります。

その一方で、外国人枠が撤廃される。いろいろな立場の選手が出場機会を得るわけです。

大会は11月に4チーム×4組のプール戦を行い、各組1位のグループは「1-4位決定トーナメント」に、2位グループは「5-8位決定トーナメント」……に進むというフォーマットです。

13日は各トーナメントの準決勝。

結果は以下の通りです。

■1-4位トーナメント(花園)

トヨタ自動車 22−15 パナソニック

サントリー 39−24 クボタ

■5-8位トーナメント(秩父宮)

東芝 45−22 キヤノン

神戸製鋼 37−35 NTTコム

■9-12位トーナメント(瑞穂)

NEC 20−14 豊田自動織機

リコー 51−19 ヤマハ発動機

■13-16位トーナメント(ミクニ)

コカコーラ 38−7 日野

ホンダ 49−26 サニックス

 

試合の映像は見ていないけれど、試合記録を見るといろいろな思いが伝わってくる気がします。

パナソニックは敗れましたが、藤田慶和選手が2トライを決めています。

サントリーではベテラン畠山健介選手が後半34分に交代でピッチに入ると35分に速攻トライ。

リコーの松橋周平選手、クボタの合谷和弘選手、NECの竹中祥選手がトライを決めていることにも、何か伝わってくるものがあります。

 

僕は秩父宮で東芝vキヤノンと神戸vNTTコムの2試合を取材しました。

東芝ではトップリーグ最年長40歳の大野均選手がラスト2分に途中出場。

僅かなプレー時間でしたが、ボールを持つと低い姿勢でボールキャリー。

現在は日本代表スコッドを外れていますが「現役でいる以上、ワールドカップでの代表入りは諦めていません。いまはまず、東芝で試合に出て勝利に貢献したい」

 

WTB伊藤真選手は膝やアキレス腱のケガが続き、久々の公式戦出場。

「公式戦のピッチに立ったのは3年ぶりです。ラグビーができるシアワセを感じました」

神戸製鋼のWTB今村雄太選手は今季、リーグ戦、順位戦、カップ戦を通じて初先発で、開始3分に先制トライ。

「去年膝を手術して、なかなか痛みが消えなくて、トレーニングを積み重ねていけないのですが、この頃やっと、痛みが出る頻度が減ってきました」と、久々のトライに笑顔をみせていました。

NTTコムのナキことマフィ選手は、日本代表復帰の可否はまだ闇の中ですが、ワールドカップへの思いについて聞くと

「それは目標にしている。行けると思ってトレーニングしている」と答えました。

トップリーグはすでにメインのトップリーグタイトルは神戸製鋼に、以下の順位も決まっています。ということで、カップ戦は一見、モチベーションの維持が難しいようにも見えますが、選手たちの話を聞いていると、選手たちにとっては「目の前の試合」ということで、あまり迷いはないのかな、という気がしました。

 

19日の決勝はサントリーvsトヨタ自動車。3位決定戦はパナソニックvsクボタ(秩父宮)

5位決定戦は神戸製鋼vs東芝、7位決定戦はNTTコムvsキヤノン(瑞穂)、

9位決定戦はリコーvsNEC、11位決定戦はヤマハ発動機vs豊田自動織機

13位決定戦はホンダvsコカコーラ、15位決定戦は日野vsサニックス(ヤンマースタ)

 

楽しみです!

 

JUGEMテーマ:ラグビー

日本ラグビーの今が読めるラグビー専門ウェブマガジン


  • プロフィール

    20110608-otomo.jpg

    大友信彦
    (おおとものぶひこ)

    1962年
    宮城県気仙沼市生まれ


    早稲田大学第二文学部卒業。
    1985年からフリーランスのスポーツライターとして『Sports Graphic Number』で活動。
    '87年からは東京中日スポーツのラグビー記事も担当し、ラグビーマガジンなどにも執筆。

    ラグビー専門ウェブマガジンRugbyJapan365スーパーバイザー。

    『再起へのタックル』(洋泉社)
    『ザ・ワールドラグビー』(新潮社)
    『奇跡のラグビーマン 村田亙』(双葉社)
    『釜石ラグビーの挑戦』(水曜社)

    など著書多数。

    月別アーカイブ

    書籍紹介

    バックナンバー

    サイト内検索

    links

    others