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【サンウルブズ&ウルフパック】

 

19日は秩父宮でナイターのサンウルブズvハリケーンズ

20日は市原でウルフパックvハリケーンズB・ハンターズの取材でした。

 

19日の秩父宮ナイターには16805人の大観衆が集結!ホントに、外国のスタジアムみたいな雰囲気でした!

しかし、サンウルブズは……惜しかった! 金星まであと一歩でしたが…

秩父宮では今季3戦目。ワラタズには1点差で敗れ、レッズには4点差、そして今回のハリケーンズには23-29の6点差です。

特に今回は、序盤、23-7と大きくリード。

マシレワ選手の2トライは素晴らしかったな。

サイコーに乗りまくっているって感じですね、すべてのバウンドまで、マシレワ選手に向かって弾んでいる。

サンウルブズは毎年、看板トライゲッターの顔が変わっています。

2016年は山田章仁選手がセンセーショナルなトライを量産しました。

2017年は福岡堅樹選手が、2018年はホセア・サウマキ選手が。

そして2019年のセミシ・マシレワ選手へ。

それぞれキャラクターの違いはあるけれど、叫びたくなるようなエンターテインメント性の高いトライが生まれるのが、サンウルブズの特徴と言えるかもしれません。

しかし、逆転負け。レッズ戦も、前半は大きくリードしながらの逆転負けでした。今回は、30分までに23−7とリードした後の50分間は0−22。

 

特に、後半28分のラインアウトミスが響きました。

交替で入った坂手選手のスローイングが合わず、そこからのカウンターアタックで逆転トライをあびてしまい、それが決勝点になってしまったのですから……。

坂手選手本人に聞くと「サインミスはなかったんですが、ジャンパーがあがってこなかったんです。リフターが持ち上げられなかったのか、ジャンパーが跳ばなかったのか、合わなかったのかは分からないけど……交替選手が入ったり、ボニーがCTBからFWに戻ったりして、コミュニケーションが取り切れていなかったのが反省です」

サンウルブズはこの日、本来FW第3列のボニーことラーボニ・ウォーレンボスアヤコ選手をCTBで起用。ボニー選手は開始6分のクリーンブレイクからマシレワ選手の先制トライをアシストするなど初めての12番で大活躍したのですが、

「FWに戻ってから、ちょっと自分の役目を思い出すのに時間がかかった」と話しました。

 

ハリケーンズは、ボーデン・バレット選手やジュリアン・サヴェア選手が来日した2年前に比べると若い編成で、ちょっと落ち着かない雰囲気でしたが、SHペレナラ選手はさすがの安定感と存在感でした。後半、田中選手とのプレッシャーの掛け合いは見応えありました!

 

そしてウルフパック。

こちらは逆に、開始0分、というかわずか25秒で先制トライを献上する不安定な立ち上がり。そこから10分以上、攻めにかかったと思うとミスでリズムを失う悪循環。No8マフィ選手が初トライを返したのは前半14分でした。

もっとも、そこからはウルフパックがやりたい放題。

マフィ選手は4トライの固め打ち。足の疲労骨折から復帰の堀江選手も後半、鮮やかなトライを決めました。

田村選手はゴールキック9本中8本を成功。

松島選手のカウンターもキレキレ。

田村選手と松田選手のキックも有効に機能していました。

頼もしかったのはセットプレー。スクラムもラインアウトも冴えていました。

61−21と大量リードでタイムアップのホーンが鳴った後のキックオフからも、どうするのかな? この強化試合で、外に蹴って終わらせたりしないでほしいな、と思ったら、攻め続けて、布巻選手が総仕上げのトライ。

攻める気持ちが伺えたのは嬉しかったですね。66−21の勝利。

 

ハリケーンズBが、予想以上に歯ごたえがなかったなという印象もあります。

今回は、サンウルブズと対戦したハリケーンズ自体が若手中心のチームでしたし、必然的に、その次のチームの経験値は低くなる。先発のうち10人は23歳以下。

若い、経験値の高くないチームではあったようです。

対するウルフパックは先発に50キャップオーバーが2人、前回ワールドカップ経験者が5人いるのを筆頭に、フル代表の経験豊富な選手がズラリと並び、2月からずっと合宿を続けて計画的に強化してきたチームです。

……と考えると圧倒しなければいけない試合でしたが、逆に言うと、そういう試合でしっかり勝ちきったのは確か。

ジョセフHCは、「ハーフタイムは、もう40点を取っていて、勝ちは決まっていたし、コーチ陣はロッカールームに入らずに、選手自身が後半に向けてどうマネジメントするかを見てみた。よくやったと思う」

もっとも、「今週はゲームの最初の20分にフォーカスしていたので、その時間に先制されて、ペナルティも重なってしまったのは修正しないと」と稲垣選手。

キャプテンを務めたのはラピース選手でした

 

ウルフパックは、来週27日、秩父宮でオーストラリアのフォースと強化試合を行います。ワールドカップまでは5ヵ月。まだまだ仕上げの時期ではありませんが、チームそのものに加速感、モメンタムを見せていってほしいです。

 

ハリケーンズ・ハンターズの一員として出場したのが「アキ」ことリコーの牧田選手。ハリケーンズとの提携とはこういうことだったのですね!

 

【サクラセブンズ】

そしてサクラセブンズ。

20日、ワールドシリーズ北九州セブンズが開幕しました。

サクラセブンズの初日の成績は

日本 0−43 ニュージーランド

日本 19−33 フランス (T:堤ほの花2、伊藤優希、C:大黒田2)

日本 21−28 ロシア (T:松田凜日2、平野優芽、C:大黒田3)

0勝3敗ですが、試合ごとに調子を上げていったようですね。ちょっと映像を見ましたが、堤ほの花選手のキレキレの走りはすごい!

現地取材した某記者に聞きましたが、松田凜日選手、鈴木陽子選手の切れも素晴らしかったと。

というわけで、決勝トーナメント、これより取材に向かいます!

サクラセブンズの頑張りに期待します!

 

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  • プロフィール

    20110608-otomo.jpg

    大友信彦
    (おおとものぶひこ)

    1962年
    宮城県気仙沼市生まれ


    早稲田大学第二文学部卒業。
    1985年からフリーランスのスポーツライターとして『Sports Graphic Number』で活動。
    '87年からは東京中日スポーツのラグビー記事も担当し、ラグビーマガジンなどにも執筆。

    ラグビー専門ウェブマガジンRugbyJapan365スーパーバイザー。

    『再起へのタックル』(洋泉社)
    『ザ・ワールドラグビー』(新潮社)
    『奇跡のラグビーマン 村田亙』(双葉社)
    『釜石ラグビーの挑戦』(水曜社)

    など著書多数。

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