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【週末ラグビーレポート】

今週も、もりだくさんの週末でした。全然追いつかない。

1日(土)は、サンウルブズの今季ホーム最終戦、ブランビーズ戦が行われました。

サンウルブズは開始ゼロ分、ハイボールを競ったマシレワ選手のタップからホセア・サウマキ選手が先制トライ。最高のスタートを切ると、その後もゲームキャプテンのパーカー選手を先頭に良いタックルを連発。自陣ゴール前まで攻め込まれながらターンオーバーする場面もありました。3トライを奪われて逆転されたあとも、マシレワ選手がみごとなランをみせてトライ、ハーフタイムのスコアは12−21。十分に射程圏でしたが……後半は残念ながら、ペナルティ→自陣ゴール前のラインアウト→モールでトライ、という単純な繰り返しを3度許し、19−42で敗れました。

シーズンが深まるほどに、普通ならチームは熟成されていくものですが、サンウルブズの場合は選手が次々に離れていく。それが、コンビネーション不足、コミュニケーションミスとなって現れる。

選手も当惑を隠せません。

「外に放ったつもりなのに、手前の選手が手を出してしまう場面があったり、その逆もあった。コールが明確化されていなかった」

「正直、スクラムは、ジャパンとは求められるものがまったく違う」

試合後の会見でハンセンHC代行は言いました。

「サンウルブズでは、週の初めに選手から『今週はどのポジションをやればいい?』と聞いてくる。こんな会話、他のチームではありえない。すごくユニークなチームだと思う」

この日の秩父宮の観衆は約16000人。

みなとラグビーまつりが併催されたこともあり、スタンドはほぼ埋まりました。トップリーグでもこれだけ入る試合は滅多にない。勝てなくても、サンウルブズは愛されています。中には対戦相手チームのファンもいるでしょう。世界のトップ選手が毎回やってきて、世界トップのプレーを見せてくれるんです。ラグビーファンなら見逃す手はない。でも、その機会が失われようとしている。

 

ピッチの外ではいろいろな試みが行われていました。

画像に含まれている可能性があるもの:12人、菊谷崇さんを含む、、スマイル

アイドルグループを招いてのトークショー、ライブステージには、ラグビーとは日頃無縁そうなオタク系の方々や応援団扇とペンライトを持ったおっかけお嬢さんたちが大量集結。ワールドカップ開催都市のブースではそれぞれが自分の町、会場を何とかPRしようと必死でした(その中で、三陸の珍味をズラリと並べて即売していた釜石テントは異彩を放っていました!)。

画像に含まれている可能性があるもの:5人、大友 信彦さんを含む、、スマイル、立ってる(複数の人)、子供、屋外

スクラム釜石の「東北&クライストチャーチ復興祈念チャリティイベント」にNZワインをいつもご提供くださるPONY様も出店。イベントでも大好評だったNZホークスベイ産の「TAMATE」、飛ぶように売れていました!NZ産ワインは日本ではなかなか買えないので、お客さんたちも大喜びでした。

画像に含まれている可能性があるもの:1人、立ってる、座ってる、屋外

ひときわ高く聳えていた赤い塔、まるでランドマークとなっていたのは三菱自動車の急傾斜登坂実演ブース。トラックに設置された傾斜45度のスロープをクルマが登るのは大迫力。ほとんど垂直の壁を昇ってるようにしか見えません!

画像に含まれている可能性があるもの:空、屋外

……そんなアトラクションに惹かれて来た人もいたでしょうし、その人たちの何%かは秩父宮に流れたでしょう。初めてラグビーを見た人もきっといたはずです。

サンウルブズはこれからどうなっていくのでしょうか。

 

検証と、明日のための仕掛けを期待します。

 

【明大が帝京大に圧勝!】

3日は成田・中台競技場で明大vs帝京大の招待試合を取材。

関東大学春季大会で、明大はBブロックにいるため、上位校と対戦する機会は少ないですが、5ヵ月前に大学選手権決勝を戦ったライバル帝京大を相手に35−17の快勝を飾りました。

SO山沢選手はみごとなリードを見せました。NO8坂選手の前進力、HO武井選手とPR安選手&笹川選手というフロントローの機動力と判断力、タフなプレーを反復したCTB児玉選手…選手個々の自信と自覚と成長が伝わってくる試合でした。

帝京大は、先発15人の中に4年生は1人だけ、ベンチ入り23人に広げても2人という若い編成。自信の漂っていた明大に対し、こちらは1年前まで微動だにしなかった自信が薄れてしまい、それを取り戻そうともがいているように見えました。

とはいえ、地力があるのは確かです。

前半の最後、スクラムでプレッシャーを受けながらもBKが鮮やかなクイックパスをつないだWTB木村選手のトライはみごと。後半30分には相手ゴール前に攻め込んでラックを連取、攻めが膠着したか?と思ったところでボールをねじこんだのは、桐蔭学園時代に花園を沸かせた2年生PRの細木康太郎選手でした。

「今はケガ人が50人、そのうち30人がFWです」と岩出監督。ポジションによってはもともと6軍の選手が出ていたところもあるそうです。

帝京大のポテンシャル、やっぱり侮れませんね。

他にもトピックはいっぱいあるのですが…

とりあえず、2日間の生取材について、取り急ぎUPします。

 

 

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  • プロフィール

    20110608-otomo.jpg

    大友信彦
    (おおとものぶひこ)

    1962年
    宮城県気仙沼市生まれ


    早稲田大学第二文学部卒業。
    1985年からフリーランスのスポーツライターとして『Sports Graphic Number』で活動。
    '87年からは東京中日スポーツのラグビー記事も担当し、ラグビーマガジンなどにも執筆。

    ラグビー専門ウェブマガジンRugbyJapan365スーパーバイザー。

    『再起へのタックル』(洋泉社)
    『ザ・ワールドラグビー』(新潮社)
    『奇跡のラグビーマン 村田亙』(双葉社)
    『釜石ラグビーの挑戦』(水曜社)

    など著書多数。

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