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【雨の中、V7マッチ決行!】

23日は本当に楽しい1日でした。

降りしきる雨の中、「新日鐵釜石OB vs 神戸製鋼OB 東日本大震災復興支援 V7戦士チャリティマッチ」が開催されました。

 

(両チームともウォームアップから本当に楽しそうでした!)


(試合前に、両チームの選手たち全員で、阪神大震災と東日本大震災の犠牲者に1分間の黙祷を捧げました)


試合前の集合写真には洞口さんも参加。肖像画を持つのは小林一郎さんです(雨でレンズが濡れてしまった……)

試合前には、両チームを代表して、松尾雄治さんが

「私たち、こんなになっちゃいました」と、年輪を重ねた仲間の外見に自虐ギャグで笑わせながら、

「きょうはスローモーションのラグビーをお楽しみください」とあいさつ。

その通り、走るスピードは確かに遅かったけれど、パスを出す間合い、相手の動きを読むディフェンスのかけひきなどは、往年の輝きが随所に見られました。

とくに、こぼれ球への反応の早さは圧巻。地面に転がったボールに頭から飛び込む反応の早さは、おそらく大学生のトップゲームよりも上だったのでは?(この日、一番観客席からどよめきがあがったのは、神戸のFL広瀬良治選手のセービングのときでした!)

 

注目の平尾誠二さんvs松尾雄治さんの司令塔対決は、ポジションが10番と12番に分かれていたこともあって、残念ながらマッチアップは実現せず。しかし、平尾さんの大きなステップからのストレートラン、松尾さんの柔らかいパスには、観客席からも大歓声があがっていました。やっぱり千両役者ですね。


(パスを出す平尾さんを見るチームメートの嬉しそうな表情!)

林さん、大八木さんがプレッシャーに走る中、松尾さんがキック!
 

20分ハーフの試合は、OB戦とは思えない引き締まったディフェンス合戦。やっぱりお互い、ディフェンスの読みがいいんですね。パスを繋いでも繋いでも、ちゃんとそこにディフェンダーがいる。

試合は神戸がFB綾城高志選手のカウンターアタックからの独走トライで先制。以後も、攻める釜石OBにしぶといディフェンスで食い下がっては、ボールを奪うと神戸が逆襲。大八木淳史さんが思い切ったサポートランで抜け出してゴールポスト真下に回転トライを決め、藪木宏之さんが右隅を快走してトライ。後半も吉田明さん、伊藤紀晶さん、そして増保輝則さんが連続トライ。とはいえ、釜石OBも激しい当たりで元木由記雄さんの突破を阻むなど、引き締まった攻防でした。


(大八木さんの回転トライ!)


(ずいぶん窮屈に見えます。旧ルールのラインアウトは50cm間隔)

(元木さんのタックルの表情。どう見ても本気です)

釜石は無得点で終わってしまうのか……と思われた後半ロスタイム、釜石は再出場した松尾雄治さんがゴール前にみごとなグラバーキック。反応良く追ったWTB藤井邦之さんが、戻る神戸ディフェンスに競り勝ってドリブルし、左隅にトライ。秩父宮のスタンドに大歓声が響きました。


藤井さんのトライ。難しいバウンドをキッチリ押さえました!
 

試合中は、冷たい雨が降り続きました。

「ホラさん、兼平さんが降らせてくれたんだね」

「このオジサンたちに、炎天下で試合をやらせたら危ないもんな」

選手たち、関係者のみなさんは、口々にそう言いました。

両チームの選手もレフリーも、熱中症もなく、大きなケガもなく、試合を終えることができたのが一番良かったことですね。天からホラさんたちが見守ってくれたのだと思います。


試合後、互いの健闘をたたえあう両チーム。いい光景でした! 

 

試合後はトップイーストの釜石シーウェイブスvs横河武蔵野アトラスターズの試合を観戦、その後は記念写真、サインなどのファン交流会を行ってから、両チームの選手によるアフターマッチファンクション。本当にみんな、楽しそうでした。試合はもちろんのこと、敵味方の垣根を越えて、旧交を温めるこの時間が、本当に楽しかった。最後の両チームの部歌&エール交換には、ホントに感動。ジンときました。

今回の試合にスタッフとしてお手伝いできて、本当に幸せでした。

この試合に集まってくれて、冷たい雨の中を最後まで応援してくださった観客のみなさん、釜石、神戸からかけつけてくれた両チームのみなさん、本当にありがとうございました。

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  • プロフィール

    20110608-otomo.jpg

    大友信彦
    (おおとものぶひこ)

    1962年
    宮城県気仙沼市生まれ


    早稲田大学第二文学部卒業。
    1985年からフリーランスのスポーツライターとして『Sports Graphic Number』で活動。
    '87年からは東京中日スポーツのラグビー記事も担当し、ラグビーマガジンなどにも執筆。

    ラグビー専門ウェブマガジンRugbyJapan365スーパーバイザー。

    『再起へのタックル』(洋泉社)
    『ザ・ワールドラグビー』(新潮社)
    『奇跡のラグビーマン 村田亙』(双葉社)
    『釜石ラグビーの挑戦』(水曜社)

    など著書多数。

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