ツールドラグビートップへ

暮れも押し迫ってきて、いろんな行事、イベント、会合が詰まる……そんな季節になってきました。

今日はもりだくさんの一日でした。

【RWC2019組織委理事会】 

まずは、新宿の京王プラザホテルにて、2019年RWC組織委員会の第2回理事会。

今年5月の第1回理事会に続き、今回は、開催都市選定方法のガイドラインなどが示されました。



(理事会の様子。冒頭だけ公開されました。左端に神戸の平尾さん。正面右にサントリーの佐治さん。右端にラグビー協会の森会長と組織委の御手洗会長の顔が見えます)

選定方針は6項目。

 日本に豊かなフットボール文化を醸成できるスタジアムや施設を整備する。 
 開催地のスポーツ文化をさらに普及・発展させ、盛り上げる。 
 選手やマッチオフィシャル、観客、運営担当者、開催地の住民などラグビーワールドカップ2019 に関わる全ての人に夢や感動、喜びを提供する。
  
スポーツの力で開催地の活力を増進し、地域の発展に貢献する。
 ナショナルプロジェクトとしての地域バランスを考慮する。 
 全国津々浦々までラグビーワールドカップ2019 の熱狂を広げ、日本中にその恩恵をもたらす。

 細部に関しては、試合会場(スタジアム)の設備について、開催受け入れ地・自治体の施設、インフラ整備、開催受け入れ地。自治体の実績や取り組み、連携体制(セキュリティ計画、リスクマネジメント計画、運営能力、集客能力)、開催地域の協力及び盛り上がりに取り組むこと……などなど、RWC2019組織委員会が開催立候補自治体に求める要素がズラリと並んでいます。

これをすべて満たすのは、とてもとても簡単なことではないだろうな、と思います。もちろん、どこの自治体だって、財政は火の車です。立候補は、簡単にできることではないでしょう。

 

それでも、10月に関東、関西、九州の3地域で行った自治体向けのワークショップには、全国で37の自治体が参加したそうです。参加した自治体にはある程度温度差があるでしょうが、それだけの関心を持ってもらえていることは、日本のラグビー界の財産ですね。

RWC開催地は2015年5月に決定。開催地は10箇所前後。来年5月には開催要項をまとめて発表する……というのが現在決まっているスケジュールだそうです。立候補できる場所も、できない場所も、いろいろな形で応援できるはず。開催都市にならなくてもキャンプ地や、サポーターを受け入れる観光地という形でもワールドカップには関わることが出来ます。

RWC2019を成功させるために、アジアで初めて、非伝統国以外で初めてのラグビーワールドカップという壮大なチャレンジを、みんなで一緒に成功させましょう!

 

【大畑大介さんスポーツJAPANアンバサダー就任式】

さて、京王プラザでのRWC2019理事会会見が終わると国立競技場へ移動。こちらでは、国立競技場の運営などを行う独立行政法人・日本スポーツ振興センターの2012事業報告記者会見、および「SPORTS JAPAN アンバサダー」大畑大介さん任命式の取材です。

SPORTS JAPAN アンバサダー」は、これまで柔道の谷本歩実さん、サッカーの北澤豪さん、陸上の朝原宣治さん、水泳の柴田亜衣さん、チェアスキーの大日方邦子さんが任命されていて、大畑さんが6人目です。


大畑さんは

「日本のスポーツの顔の一人になれたことを嬉しく思います」

と、らしいコメント。

任命式のあとの懇親会で話を聞くと、

「2016年のオリンピックで7人制ラグビーが採用されること、2019年にラグビーワールドカップが日本で開かれること、どちらも素晴らしいことだけど、それが多くの人に認知してもらえているわけじゃないのが現状。その魅力を多くの人に伝えることが、自分の仕事だと思う。2016年のオリンピック、2019年のワールドカップ、そして東京が立候補している2020年のオリンピックまでは、それをするのが自分の役目。ここまでラグビーに育ててもらったし、恩返しもしたいし、これからの人にはもっと大きなものを見ていってほしいし」と、抱負を話してくれました。

大畑さん、これからますます精力的に動いてくれそうです。楽しみです!

 

【ウィルチェアラグビー・三阪洋行さん講演会】

そのあとは武蔵小山で開催された、ウィルチェアラグビー・ロンドンパラリンピック日本代表で副将を務めた三阪洋行さんの講演会へ。

これは、「国立八大学ラグビーOB会」の年末恒例のイベントで、昨年は森重隆さん、その前はジョン・カーワンさん、薫田真広さん、村田亙さん、向井昭吾さん……そうそうたる顔ぶれが講師を務めてきました。実は僕も以前、「メディアから見た日本ラグビー」というテーマで話をさせていただいたことがあり、その縁で毎年呼んでいただいているのです。

 

(右が三阪さん、左は講演を聴いてすっかりファンになったスクラム釜石の高橋博行さんです)

三阪さんは、花園ラグビー場に近い東大阪市で生まれ育ち、元木由記雄さんも通った英田(あかた)中学でラグビーを始めて、布施工高に進学。高校3年の6月、ラグビー練習中の事故で頸椎を痛め、車いす生活を余儀なくされましたが、リハビリ生活の途中で担当医から「車いすでやるラグビーがあるぞ」と教えられてからリハビリに本腰を入れ、アテネ、北京、ロンドンと3度のパラリンピックに出場しました。

こまかい話は、きょう会場にこられた皆さんの宝物だと思うので、ここで詳しくは触れませんが、これまでメディアに登場する機会がほとんどなかった方の講演とあって、聞いていたあらゆる人が「素晴らしいお話でした」と、次々と三阪さんに歩み寄って握手を求めていました。僕も本当に感動しました。自分の辛かったころの話、そこから立ち直った話、それぞれを飾らず、隠さず、これだけフランクに話してくれる方はそういないと思います。

 

素晴らしい時間でした。

三阪さん、そしてフィアンセの梢さん、ありがとうございました!


(三阪さんと梢さんに博行さんのリードでエールを贈りました)

八大学ラグビーOB会のみなさん、今年もありがとうございました!

 

【ウィルチェアラグビー用クルマ椅子購入サポートへご協力を!】

その、ウィルチェアラグビーですが、競技用の車いすは、100%オーダーメイド。

1台につき60万円から100万円ほどかかるといいますが、寿命は、短ければ1年でダメになるといいます。何たって、ラグビーのタックルを、車いすでやろうというスポーツですから。

それゆえ、競技にはたいへんな費用がかかります。

ということで、日本ウィルチェアラグビー連盟では、競技用車いす購入をサポートするために、チャリティーTシャツを販売するプロジェクトを立ち上げました。

↓こちらからどうぞ!

http://318.co.jp/t_shirts/


(Tシャツはこんな感じです!)

3150円のTシャツが300枚売れると、競技用クルマ椅子が1台買える、という計算だそうです。

応援をよろしくお願いします!

 

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  • プロフィール

    20110608-otomo.jpg

    大友信彦
    (おおとものぶひこ)

    1962年
    宮城県気仙沼市生まれ


    早稲田大学第二文学部卒業。
    1985年からフリーランスのスポーツライターとして『Sports Graphic Number』で活動。
    '87年からは東京中日スポーツのラグビー記事も担当し、ラグビーマガジンなどにも執筆。

    ラグビー専門ウェブマガジンRugbyJapan365スーパーバイザー。

    『再起へのタックル』(洋泉社)
    『ザ・ワールドラグビー』(新潮社)
    『奇跡のラグビーマン 村田亙』(双葉社)
    『釜石ラグビーの挑戦』(水曜社)

    など著書多数。

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