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【ともだちカップ!】

25日、震災で身体を動かす場所がなくなってしまった東北の子どもたちに、思い切り身体を動かしてもらう機会を届けよう、という思いで、船岡自衛隊のみなさんとスクラム釜石で発案、さらに同志のオーバルハートジャパンに共催していただき、トップリーグ各チームなどなど、たくさんの方々にご協力をいただいて実現したともだちカップも、快晴に恵まれて2日目(というか最終日)です。

自衛隊駐屯地の朝は早いです。

6時には進軍ラッパの音?で強制的に目覚めさせられます。

僕はもちろん? 負けずに二度寝したけれど、6時半にはスクラム釜石・石山代表から僕のテントにも「みんなで散歩へ行くよ」の強制通告(?)が(いやあ、石山さんに起こされたら起きないわけにはいかないでしょう…)


子供たち一同と一緒に、そぞろ歩きで駐屯地の中を歩いていくと……その先に現れたのは、戦車やヘリコプターなど自衛隊の乗り物たち。子供たちは大喜びです!

 

 

その隣には資料館が。こどもたちも展示資料、映像資料を食い入るように見ていました。

 

 

朝食をすませ、第2日の試合開始。

この日は前日のプール戦の成績に基づき順位決定戦を行ったのですが、順位よりも話題をさらったのは、各チームの戦いぶりです。というのも、前日に行われたエディさんクリニックの成果がどう出るか。

 

出ていました!

エディさんが最も強調して反復練習させていた、パスを、手を身体の前方に出して捕球する「アーリーキャッチ」


 

ダウンボールする選手は、腕を伸ばして空いてから遠くにボールを置く。


 

クリーンアウトはダウンボールした選手の真後ろから、頭の真上、中心線の真上を通って

 


エディさん、2つのグラウンドで行われるゲームに忙しく目を走らせます。


 

昨日とはうってかわって強い日差しが照りつけました。自衛隊のみなさんが用意してくれた氷で、試合中も身体を冷やします。

各チーム、熱中症防止には十分ケアしていました。

 

決勝は昨年に続いて秋田(高清水)と宮城(仙台)の対決!


秋田チームのラグビー理解度、クラッシュポイントへの集まる早さとクリーンアウトの早さ、プレー続行中も、選手同士が数的状況やサポートの位置をコールしあうコミュニケーション力、どれも抜群でした。

宮城も食い下がりましたが……秋田のディフェンスはしつこい!

秋田チーム、みごとな優勝でした!
 

決勝のあとは、前日に引き続き、自衛隊の皆さんから差し入れていただいた尾花沢産のスイカに食いつくこどもたち。今日の暑さともとでは格別でした!


 

スイカのあとは林敏之さんのミニ講演。選手たちは直射日光を避けてテントの下へ。林さんは強い日差しを気にするそぶりも見せず、無名校から高校ジャパンに選ばれたときのこと、神戸製鋼で初めて優勝したときのこと、100%浸りきること、自分を育てて支えてくれた人たちへの感謝などなど、ラグビーを通じて培った熱い思いを小学生たちに届けました。



東北6県のラグビーチームに富来旗(フライキ=大漁旗)を贈る「フライキプロジェクト」を続けている園部さんから、各チームに旗が贈られました。

 

そして表彰式にて。スクラム釜石 石山代表より、まずは優勝の秋田(高清水)へ、優勝トロフィーと記念のボールを贈呈。


 

順位に従って、全チームを表彰、賞品をプレゼントして、そのままキャプテンにひとことずつスピーチしてもらいました。こういう取材のたび、ラグビーの子供たちはホント、しっかりしゃべれるんだなあ、と感心します。


 

なお、各チームへの賞品、参加した全選手への賞品は、大会の趣旨に賛同していただいたトップリーグ、トップイーストの、本当にたくさんのチームのみなさんのご厚意で、数え切れないほどたくさんの賞品をいただきました。この場を借りて、御礼申し上げます!

 

それから、参加した全選手を代表して、優勝した高清水のキャプテンから、自衛隊の皆さんへ感謝の挨拶。最後は全員揃って「ありがとうございました!」


 

最後は、エディさんの講評。


「みんな、昨日よりもすごくよくなった。あとは、コンタクトの姿勢を低くするともっと良くなる。もっともっとよくなってください」


子供たちやコーチのみなさんにとっては、本当に夢のような時間だったでしょう。

全面的にご協力をいただいたエディさん、林さん、本当にありがとうございました。

そしてあらゆる場面で献身的に活躍、すべての行事を支えてくださった船岡自衛隊のみなさん、本当にありがとうございました。

9月から始まるトップイーストでの好成績を、そして12月の自衛隊大会で、12連覇をぜひ達成してください!


(参加全チーム、全員集合です! しかし、この芝の美しさ!「いつもは土のグラウンドです」という子どもたちも「外ではあまり練習できないんです」という福島の子どもたちも、最高に楽しんでもらえたと思います!)
 

参加してくれたチーム、コーチ、選手のみなさん、支えてくれたゲスト、ボランティアスタッフのみなさんに、改めて深く感謝申し上げます。

夏休みの最後の週末、素晴らしい時間をありがとうございました!


さあ次の週末からは、もうトップリーグが開幕です!

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  • プロフィール

    20110608-otomo.jpg

    大友信彦
    (おおとものぶひこ)

    1962年
    宮城県気仙沼市生まれ


    早稲田大学第二文学部卒業。
    1985年からフリーランスのスポーツライターとして『Sports Graphic Number』で活動。
    '87年からは東京中日スポーツのラグビー記事も担当し、ラグビーマガジンなどにも執筆。

    ラグビー専門ウェブマガジンRugbyJapan365スーパーバイザー。

    『再起へのタックル』(洋泉社)
    『ザ・ワールドラグビー』(新潮社)
    『奇跡のラグビーマン 村田亙』(双葉社)
    『釜石ラグビーの挑戦』(水曜社)

    など著書多数。

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