ツールドラグビートップへ

【TL@熊谷】

17日は迷いに迷ったのですが、熊谷へ行きました。

TLプレーオフ(優勝決定トーナメント&日本選手権)進出へ、わずかな可能性が残る東芝&リコーの戦いぶりを見ておきたいと思ったのです。秩父宮では同じ立場で神戸製鋼がサントリーに挑みましたが、単純に、その立場のチームをひとつ見るかふたつ見るかという判断でした。

 

東芝は近鉄と対戦。

開幕戦でNECに勝った後は4連敗で、赤組で8位にまで沈んでいた東芝ですが、第6節に豊田自動織機に競り勝ったあとはずっと連勝しています。

 

この日は近鉄との対戦。

スコアは51−14で東芝が勝ち点5で勝利。

細かい試合経過は省略しますが、東芝らしい戦いを見せてくれたと思います。

「東芝らしさ」というのは簡単ですが、言葉にするなら「激しくひたむきに」ということかな。

この日、印象に残ったのは東芝FL藤田選手です。

意識して見ないと、何をしていたのか印象に残らない。僕は試合中はカメラを構えて、ボールを持った選手を中心に追いかけてしまうのですが、東芝の藤田選手はほとんどボールを持たない。

この日の近鉄戦ではたぶん、4回か5回じゃないかな。

(これは珍しい? ボールを持った場面です!)

 

だけど、気がつかないうちに密集の真ん中に入っていたりするんです。

瀬川監督も、今シーズンよくなっている選手について、WTB宇薄選手とともに藤田選手の名前をあげて「サイズはないけれど、グラウンドじゅうを走り回っている。全員がそうだけど、藤田はその中でも泥臭く走っている一人です」と称えました。

藤田選手を注目すると、東芝がどんなラグビーを目指しているかを感じられる気がします!

 

そしてラスト10分にはFLリーチ選手、LO大野選手、WTB石井選手がベンチから登場。

みな、ラスト10分に素晴らしい働きをしました!

(大野選手、短時間でも完全年少!もとい、完全燃焼!)

 

東芝はこれで勝ち点38。赤組はサントリーが神戸製鋼を破り勝ち点51で1位通過を確定。

2位のトヨタは同42。得失点差はトヨタが大きくリードしています。

24日の最終節は東芝がサントリーと、トヨタは神戸製鋼と対戦。東芝が勝ち点5で勝ち、トヨタが同0で負けた場合のみ、東芝はプレーオフへ進めます。

正直、厳しいでしょう。でも瀬川監督は言いました。

「僕らは勝ち点5を取るだけなんで、やることははっきりしてます」

この割り切り、いいですね!

 

そして第2試合はパナソニックvsリコー。

好調のリコーがどこまで食い下がるか、ちょっと期待しました。

実際、パナがヒーナン選手のトライで先制したあともリコーはすぐ攻め返し、13分、フェイズを重ねた末にWTB渡辺昌紀選手がトライ。高平選手のコンバージョンも決まり、7−7の同点。

だけど、ここからのパナは本当に強かった!

15分 松田力也

19分 松田力也

28分 藤田慶和

32分 山田章仁

34分 ホラニ龍コリニアシ

38分 ホラニ龍コリニアシ

手が着けられないってのはこういうことをいうんでしょうね。

 

後半は風下に回り、やや攻撃ペースが落ちましたが、50−7の完勝でした!

 

パナは本当に層が厚い。そして、本当に楽しそうにラグビーをする。どの局面でも、常に複数のオプションを持っていて、どれが有効かを考えながらプレーしていることが伝わってきます。そして、本っっっ当に楽しそうにラグビーをしている!

これが、時間を積み重ねてきた強さなんだろうなと感じます。

 

パナの強さについての考察というか、エピソード――藤田選手のトライについてのストーリーは、18日のトーチュウに書きました。よろしければそちらをどうぞ!

(この場面です!)

 

そしてリコー。

この日の敗戦で、プレーオフ進出は消滅。

神鳥監督は「TOP4へのチャンスを掴みたいと思っていたけれど、前半で勝負が決まってしまって残念。相手の得意なアンストラクチャーな状況を作ってしまった」と悔しそうでしたが、会見のあとで聞くと「僕の立場でこんなことを言って良いのかどうかわからないけど、正直、すがすがしい感じもあります」と言いました。

その言葉を聞いて、僕自身今年のリコーにとても好感というか、良い感じを覚えている理由が何となく分かった気がしました。

今年のリコーは、ヘンなプレーをしない。

もう少し詳しく言うと、その場しのぎの横着なプレー、一発でトライをとって試合を何とか繕おうというプレーをしない。ちゃんと戦う。だから勝つときは、やってきたプレーをしっかり出してちゃんと勝つし、それを出せなければ勝てない。言い訳がない。

 

もちろん、勝負事は、どんなときでも勝つために全力を尽くすのが大切です。

だけど、強くなろうとしないで勝とうとしても、結果はついてこない。

ちょっと遠回りに見えたとしても、強くならないことには勝ちには近づけない。

正直、今日のパナの強さはリコーよりも一段階上だったと思います。

だけど、今日のリコーの選手たちは、その強さとしっかり向き合ったと思う。

プレーオフ進出は消えたけれど、リコーというチームのこれからがとても楽しみになりました。

 

なお、秩父宮の結果は以下の通りです。

クボタ 12−5 コカコーラ

サントリー 24−7 神戸製鋼

 

これでサントリーは赤組1位通過が決定。神戸製鋼はプレーオフが消滅。2位通過はトヨタか東芝に絞られました。

白組は1位パナソニック、2位ヤマハが決定。決定した上で、来週の最終節は両者が直接対決です。これは、お互いに手の内を出さないんじゃないかな……と思いつつ、どんなメンバリングをするつもりかをロビー監督に聞きました。

「メンバーについては、みなさん知りたいと思うだろうけど、みなさんよりも先に選手に伝えないと」と笑いながら

「最終節は、プレーオフに向けて、私たちがどんなチームであるかを分かってもらえるような試合をしたい」

ということを言いました。

カッコイイ!

こういう粋な言葉を聞けるのが、記者稼業の幸せです!

 

最終節を前に、幸せな取材の1日でした!

 

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  • 【大学選手権3回戦】

    ブログの更新がすっかり空いてしまいました。

     

    この1週間は、仙台で講演があって、その前後に締め切りがたくさんあって、なかなかブログに手を着けられませんでした……。

     

    ということで、気がつけば年末。

    きょう17日は大学選手権、上位校の出場する3回戦です。

    秩父宮での取材。

    第1試合は、流経大と朝日大。

    朝日大は岐阜県にある大学で、「東海北陸・中国四国」という枠から6年連続6回目の出場。

    1回戦で「東北・北海道」代表の東北学院大を、2回戦で「九州」代表の福岡大を破って3回戦に勝ち上がってきました。

    その朝日大、リーグ戦の強豪流経大を相手に果敢な戦いで、前半は2度にわたってリードを奪います。

    前半は24-26という僅差の折り返し。

    後半も、引き離されても食らいつき、後半33分で34-42の8点差に迫ります。

    最後はそこから流経大が2トライを加え、34-54と引き離しましたが、秩父宮のファンは朝日大に大きな拍手を贈りました。

    吉川充監督の「地方枠で出てるだけだろと見られているのは分かっているので、ここで勝って、そうじゃないことを証明したかった。悔しいです」という言葉、響きました。

    そして第2試合は東海大と早大。

    こちらは、東海大の完勝でした。スコアは47-18。

    試合開始のキックオフから50秒、ノーホイッスルでFB野口主将が決めたトライから、終始落ち着いているなあという印象でした。

    東海大は昨季はリーグ戦優勝で、3回戦は免除、準々決勝からの出場でしたが、今季はリーグ戦2位。3回戦からの出場で、優勝を狙うには1試合多く戦わなければならないというハンディがありますが、「試合をたくさんやりたいから、これは負け惜しみじゃなく歓迎です」と木村監督。

    早大にペースが行きかけたように見える場面があっても、落ち着いていましたね。

    東海大、みごとな勝利でした。

     

    早大は、何か、元気がないというか、シーズンを通じて、楽しそうにラグビーしてないな、という印象があります。個々のポテンシャルは大学でも有数のレベルの選手が揃っているのですが……。

    大学選手権3回戦の結果は以下の通り。

    流経大 54-34 朝日大

    東海大 47-18 早大

    慶大 101-12 立命館大

    京産大 55-31 法大

     

    そしてトップリーグ。

    NEC 25-20 キヤノン

    ヤマハ 40-5 サニックス

    NTTドコモ38-19 豊田自動織機

    トヨタ自動車 22-15 NTTコム

     

    トヨタとNコムの試合は大接戦でしたが、トヨタが逆転勝ち。これでNコムはプレーオフ(日本選手権)が消滅。

    レッドは2位以上が確定したサントリーをトヨタが追い、神戸&東芝が最終節に可能性を残すべく、きょう神戸がサントリーと、東芝が近鉄と対戦します。

    ホワイトはパナソニックがすでに1位通過確定。2位争いは現在ヤマハがリード、勝ち点7点差で追いリコーは17日にパナと対戦します。

     

    トップリーグ、最終節まで目の離せない激戦が続きそうです!

     

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  • 【タケさん東京ラストゲーム】

    9日は各地でいろいろと気になるゲームがあったのですが、やはり僕はここへ。

    江戸川陸上競技場で行われたトップチャレンジリーグ第2ステージ第2グループ第1節。

    お目当てはもちろん、先日、今季限りの現役引退を発表した釜石シーウェイブスFW伊藤剛臣選手。同シリーズはこの試合を含めて3試合、つまり残り2戦あるわけですが、東京生まれのタケさんにとっては、引退を公表して最初のゲームであり、故郷東京でのラストゲームです。

    来季のトップリーグ昇格の可能性が消えたチーム同士の対戦でしたが、スタンドにはたくさんのお客さん、そしてたくさんの大漁旗が翻りました。

    やっぱり、たくさんの人が、タケさんの引退の報道に触れて、いてもたってもいられなくなったんだろうな。

    試合の様子、試合後の囲み会見の様子は、10日の東京中日スポーツ首都スポでどーんとレポートしました。

    だけど……囲み会見の中で、タケさんが見せた涙、熱かったな。

     

    タケさんはこの日の試合前、泣いてしまったのだそうです。

    「こみあげてきちゃいました。泣くなんて思ってなかった。自分はもっとクールに行くと思ってたから、驚きましたね」

    「試合前に泣いたのは、そうですね、ジャパンの試合のときにあって、それ以来かな…」

    タケさん、なんか、客観的な口調で言うもんだから、聞いてしまいました。

    ――どんな流れだったんですか?

    「マツ(松原FWコーチ)がFWを集めて、ゲキ入れてたときですね……こみあげてきて……」

     

    このくだりは、トーチュウにレポートしました。

    そこにいる記者、みんな、目を熱くしていたと思います。

    タケさんの引退シリーズはもう2週間続きます。

    広島のみなさん、名古屋のみなさん、よろしくお願いします!

     

    【専大、wataさん昇格おめでとう!】

    タケさんの引退決意に伴い、取材を断念した熊谷も、すごいことになっていたようです。

    リーグ戦グループ入れ替え戦。

    第1試合は1部7位の拓大vs2部2位の立正大。

    試合は前半、立正が12点を先行しましたが、拓大が追いつき19−19で折り返し。

    後半は逆に拓大が先行し、33−19、40−26と、2度にわたって14点差をつけますが、立正大は諦めずに反撃。最後は79分、WTB永野将也選手のトライとSO今泉仁選手のゴールで40−40の同点となり、そのままノーサイド。規定により、上位の拓大が1部残留となりました。

     

    そして第2試合は、1部8位の関東学院大vs2部1位の専大。

    こちらもものすごい熱戦だったんですね。

    前半は専大が先行、SO郡司健吾選手の3トライなどトライ数5−1で33−7とリードして折り返し。

    しかし後半は関東が奮起。SO横田祐哉選手の2トライなど、やはり5トライを取り返します。

    第1試合も第2試合も、江戸川で、途中経過をネットで見ていてドキドキしました。

     

    スコアラインを見るだけで、専大・村田亙監督が主将を務めていた1989年、リーグ戦優勝をかけてこの両校が戦った「等々力決戦」を思い出してしまいました。

     

    結局、43−38の5点差で専大が逃げ切り、3年ぶりの1部昇格を決めました。

    村田亙監督と専大フィフティーンのみなさん、おめでとうございます!!!

     

    【トップリーグ結果】

    そして、トップリーグ第11節、第1日の結果です。

    サントリー 28−13 NEC

    NTTコム 8−3 キヤノン

    ヤマハ発動機 54−7 コカコーラ

    リコー 35−20 豊田自動織機

    トヨタ自動車 46−18 NTTドコモ

    神戸製鋼 39−22 近鉄

     

    この結果、レッドで首位サントリーのプレーオフ兼日本選手権進出が決定。

    もう1チームは、トヨタ自動車、神戸製鋼、NTTコム、そして10日にクボタと対戦する東芝の4チームに可能性が残っています。

     

    もう片方、ホワイトで首位のパナソニックは、10日のサニックス戦で勝ち点1を録ればプレーオフ兼日本選手権進出が決まります。

    残る1枠を争うヤマハとリコーは勝ち点2差。

    残り2試合の相手はヤマハがサニックスとパナソニック、リコーがパナソニックとキヤノン。

    どうやら、ここにきて、パナソニックがキャスティングボードを握っている感じ?

     

    そして個人記録。

    ヤマハ五郎丸選手は、コカコーラ戦で6C12点を加え、今季の得点が現在97点。

    トップリーグ通算得点が1178点となり、ニコラスライアン選手の持つTL通算記録1188点まで10点差と迫りました。

    新記録、いよいよカウントダウンに入ってきました!

     

    寒い日が続きますが、チャレンジも、大学も、トップリーグも、ラグビーは熱いです!

     

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  • 【全国自衛隊ラグビー】

    8日は調布市・味スタのとなり、アミノバイタルフィールドへ。

    第60回全国自衛隊ラグビー大会の決勝でした。

     

    まずは、12時から女子エキシビション。

    自衛隊女子チームは2014年8月から活動していますが、選手は全国各地の駐屯地に散らばっていたため、継続強化が難しいという問題がありました。

    そこで、今年1月から、埼玉県朝霞市の自衛隊体育学校を強化拠点に集約。全国から選手12人とスタッフ4名を集め、フルタイムで強化を始めました。

    今回は、都内で合宿していたセブンズデベロップメントスコッド(SDS)チームとのエキシビション試合。

     

    試合は、自衛隊チームがカウンターアタックから石井寿依選手のトライで先制しましたが、SDSはピート染谷瑛海選手の突破から立山由香里選手が豪快にトライ。

    さらに大谷芽生選手が2トライ、山下果林選手、櫻井綾乃選手がトライを加え、SDSが29−7で勝ちました。

     

    2トライ1ゴールと活躍した大谷選手は、石見智翠館高の2年生。代表スコッド関係に招集されたのは初めてだそうです。

    「正直、呼ばれるなんて全然思ってなくて、びっくりしたんですが、でもガンバローと思いました」

     

    大谷選手の石見智翠館の先輩、サクラセブンズ、U18セブンズから帰国したばかりの原わか花選手は、大谷選手を「安心して見ていられる」と評しました。

    原選手は慶大総合政策学部への進学が決まったそうです。

    もともとは、救急救命士になるのが夢だったといいます。

    「東日本大震災の時、ちょうど、新潟から家族旅行で福島に向かっていたんですが、高速を走っているときに地震になって、すぐ新潟に引き返したんです。でもそのとき、たくさんの救急車や消防車が、私たちとは反対向きに新潟へ向かっていくのを見たんです。私たちは自分たちのことだけ考えていたけれど、逆に現地へ向かっている人たちがこんなにいるってことに心が奮えて、自分もそういう人になりたいと思ったんです。小5のときです」

     

    以来、救急救命士になる夢を持っていましたが、今季、太陽生命セブンズで大活躍し、セブンズアカデミーそしてサクラセブンズに呼ばれ、東京五輪の候補にもなり、改めて向学心がわき上がってきたようです。

    「勉強が大好きなので、いろいろな勉強をして、人間として知識を身につけていきたいなと思っています!」

    猛加速と、相手タックルをギリギリで擦り抜ける勝負強さ、見る者を熱くさせるプレーが持ち味の原選手ですが、話を聞くと、ますます応援したくなりました!

    そして、自衛隊体育学校チームです。

    スコアでは7−29の完敗でしたが、5月の太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ東京大会で見たときよりも、ハンドリングの安定感、コンタクトの安定感が印象的でした。

    先制トライをあげた石井寿依さんは、霞ヶ浦航空隊基地からの異動。

    「平日は午前午後、土曜日も午前、ずっとラグビーに集中してやれる環境になって、1年を通じてラグビーに集中できるようになりました。やっと認めてもらえた感覚です」

    日本中の女子ラグビーチームで、もしかしたら、いちばん集中できる環境かもしれませんね!

    平山愛選手は、いま日本の女子で一番ゴールキックがうまいし、自衛隊体育学校女子チーム、2018年は要注目チームになりそうです!

     

    そして、男子の決勝。昨年まで全国自衛隊大会15連覇を続けてきた宮城県の船岡駐屯地チームが、29−7で千葉県の習志野駐屯地チームを破りました!

    阿部俊介主将は「連覇は続ければ続けるほどプレッシャーが増えてきましたね」と苦笑しながら「16連覇を続けている船岡を誇りに思います」と話しました。

     

    船岡自衛隊はワイルドボアーズというニックネームを持ち、トップイースト・ディビジョン2からディビジョン1への入れ替え戦、明治安田生命戦を控えています。

    「今度はプレッシャーを感じることなくチャレンジできますからね」と阿部主将。

     

    船岡自衛隊チームの躍進を期待します!

     

    【首都スポに中澤選手!】

    お知らせです。

    9日(土)の東京中日スポーツは、「幻のFBがピッチに帰ってきた!」

    リコーFB中澤健宏選手を思いきり紹介しています!

     

     

    先日のナンバーWEBでも紹介した中澤選手ですが、今回は大学時代の写真・記事も交えながら、中澤選手のストーリーを紹介しております。

    この前のナンバーWEBの記事で中澤選手に興味を持たれた方も、そうでない方も、どうぞ、9日の東京中日スポーツ首都スポをよろしくお願いします!!

     

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  • 【全国自衛隊ラグビー】

    8日は調布市・味スタのとなり、アミノバイタルフィールドへ。

    第60回全国自衛隊ラグビー大会の決勝でした。

     

    まずは、12時から女子エキシビション。

    自衛隊女子チームは2014年8月から活動していますが、選手は全国各地の駐屯地に散らばっていたため、継続強化が難しいという問題がありました。

    そこで、今年1月から、埼玉県朝霞市の自衛隊体育学校を強化拠点に集約。全国から選手12人とスタッフ4名を集め、フルタイムで強化を始めました。

    今回は、都内で合宿していたセブンズデベロップメントスコッド(SDS)チームとのエキシビション試合。

     

    試合は、自衛隊チームがカウンターアタックから石井寿依選手のトライで先制しましたが、SDSはピート染谷瑛海選手の突破から立山由香里選手が豪快にトライ。

    さらに大谷芽生選手が2トライ、山下果林選手、櫻井綾乃選手がトライを加え、SDSが29−7で勝ちました。

     

    2トライ1ゴールと活躍した大谷選手は、石見智翠館高の2年生。代表スコッド関係に招集されたのは初めてだそうです。

    「正直、呼ばれるなんて全然思ってなくて、びっくりしたんですが、でもガンバローと思いました」

     

    大谷選手の石見智翠館の先輩、サクラセブンズ、U18セブンズから帰国したばかりの原わか花選手は、大谷選手を「安心して見ていられる」と評しました。

    原選手は慶大総合政策学部への進学が決まったそうです。

    もともとは、救急救命士になるのが夢だったといいます。

    「東日本大震災の時、ちょうど、新潟から家族旅行で福島に向かっていたんですが、高速を走っているときに地震になって、すぐ新潟に引き返したんです。でもそのとき、たくさんの救急車や消防車が、私たちとは反対向きに新潟へ向かっていくのを見たんです。私たちは自分たちのことだけ考えていたけれど、逆に現地へ向かっている人たちがこんなにいるってことに心が奮えて、自分もそういう人になりたいと思ったんです。小5のときです」

     

    以来、救急救命士になる夢を持っていましたが、今季、太陽生命セブンズで大活躍し、セブンズアカデミーそしてサクラセブンズに呼ばれ、東京五輪の候補にもなり、改めて向学心がわき上がってきたようです。

    「勉強が大好きなので、いろいろな勉強をして、人間として知識を身につけていきたいなと思っています!」

    猛加速と、相手タックルをギリギリで擦り抜ける勝負強さ、見る者を熱くさせるプレーが持ち味の原選手ですが、話を聞くと、ますます応援したくなりました!

    そして、自衛隊体育学校チームです。

    スコアでは7−29の完敗でしたが、5月の太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ東京大会で見たときよりも、ハンドリングの安定感、コンタクトの安定感が印象的でした。

    先制トライをあげた石井寿依さんは、霞ヶ浦航空隊基地からの異動。

    「平日は午前午後、土曜日も午前、ずっとラグビーに集中してやれる環境になって、1年を通じてラグビーに集中できるようになりました。やっと認めてもらえた感覚です」

    日本中の女子ラグビーチームで、もしかしたら、いちばん集中できる環境かもしれませんね!

    平山愛選手は、いま日本の女子で一番ゴールキックがうまいし、自衛隊体育学校女子チーム、2018年は要注目チームになりそうです!

     

    そして、男子の決勝。昨年まで全国自衛隊大会15連覇を続けてきた宮城県の船岡駐屯地チームが、29−7で千葉県の習志野駐屯地チームを破りました!

    阿部俊介主将は「連覇は続ければ続けるほどプレッシャーが増えてきましたね」と苦笑しながら「16連覇を続けている船岡を誇りに思います」と話しました。

     

    船岡自衛隊はワイルドボアーズというニックネームを持ち、トップイースト・ディビジョン2からディビジョン1への入れ替え戦、明治安田生命戦を控えています。

    「今度はプレッシャーを感じることなくチャレンジできますからね」と阿部主将。

     

    船岡自衛隊チームの躍進を期待します!

     

    【首都スポに中澤選手!】

    お知らせです。

    9日(土)の東京中日スポーツは、「幻のFBがピッチに帰ってきた!」

    リコーFB中澤健宏選手を思いきり紹介しています!

     

     

    先日のナンバーWEBでも紹介した中澤選手ですが、今回は大学時代の写真・記事も交えながら、中澤選手のストーリーを紹介しております。

    この前のナンバーWEBの記事で中澤選手に興味を持たれた方も、そうでない方も、どうぞ、9日の東京中日スポーツ首都スポをよろしくお願いします!!

     

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  • 【鉄人タケさん引退】

    お知らせです。

     

    日本ラグビー界最年長、46歳の今季も釜石シーウェイブスでプレーを続けてきた「タケさん」こと伊藤剛臣選手が、今季限りでの現役引退を決断しました。

    本日7日の東京中日スポーツ(及び兄弟紙の中日スポーツ、提携紙の西日本スポーツ、デイリースポーツ)にて、記事を書かせていただきました。

     

    タケさんは、今季はシーウェイブスのここまで7試合中先発は1試合、残り6試合はリザーブと全試合ベンチ入り。マツダ戦はベンチのままでしたが、残る6試合には出場。いぶし銀のプレーを続けてきました。しかしシーウェイブスは、トップチャレンジリーグ第1ステージで5位に終わり、来季のトップリーグ昇格/入れ替え戦出場をかけて戦う第2ステージ上位グループ進出を逃し、つまり来季のトップリーグ昇格が消滅してしまいました。

    それも引退の決断に影響したのでしょうか。

     

    とはいえ、タケさん本人は暗さを微塵もみせませんでした。

    「体力的にも精神的にも燃え尽きました。現役生活の最後の炎を、あこがれの釜石で燃やすことができて幸せでした。感謝しかありません」

    明るい引退コメントを聞いていると、何だか泣き笑いになってしまいます。

     

    タケさんのプレーで覚えている最初の試合は、タケさんが大学2年生、20歳のときの関東大学交流試合です。リーグ戦3位の法大が、対抗戦2位の早大を終了直前までリードしていました。その試合で大活躍していたのが、猛タックルを連発したFL内田剛選手と、快足でトライをあげたWTB秋山公二選手と、特大ストライドの突破と接点の激しさで大暴れしていたタケさんです。タケさんのプレーって、何だか違う時間が流れてるような感じがしました。たしか、この年のワールドカップでオールブラックスがジンザン・ブルックを使ってトライを取ったPKのムーブを法大も使ったんですが、タケさんはジンザンより豪快だった印象があります!

    この試合はロスタイムに入って早大のエース増保選手が逆転トライをあげて劇的に逆転勝ちするのですが、この試合は翌年の大学選手権決勝、終了直前の大逆転による法大の大学選手権優勝へとつながっていったわけです。

     

    だからタケさんとは、かれこれ……26年のつきあいになるんだなあ。

    大好きな選手はたくさんいますが、これだけ長くプレーを見てきた選手は……というか、これだけ長くプレーを見せてくれた選手はほかにいません。

    神戸製鋼時代のプレーも記憶に鮮やかです。

     

    そして、なんたってうれしいのは、タケさんが最後のプレーの場所に、釜石を選んでくれたこと。

     

    タケさんの明るさ、激しさ、どんなに逆境にあっても諦めずにカラダを張り続ける姿勢が、釜石の、東北の被災地のみなさんに、どれだけ勇気を与えてくれたことか。

    シーウェイブスは、残念ながら、願ったほどの成績をなかなか残せないシーズンが続いています。

    正直、ファンの間にはストレスもたまっていたはずです。

    だけど、タケさんの存在が、ファンとチームをつないでいた気がします。

    逆に言うと、シーウェイブスは、タケさんから卒業しないといけないのかな。

    タケさんの存在感と発信力、キャラクターのおかげで、細かいところは問われずに済んでいたかもしれないしなあ。

     

    シーウェイブスの今季は残り3試合です。

    次の試合は12月9日(土)、トップチャレンジリーグ第2ステージ下位グループの中部電力戦(江戸川陸上)です。

    トップリーグ昇格が消え、モチベーションも決して高くない中での試合だと思っていました。

    でも、再来年のトップリーグ昇格を目指すためには、ここでしっかり勝ち残って、来季もトップチャレンジリーグ残留を勝ち取らなければいけないわけです。

    願ったステージではないかもしれないけれど、どのみち、ラグビーに簡単な試合なんてない。だって、相手チームだって同じ思いなのですから。

     

    タケさんが出場するかどうか、まだ正式には発表されていませんが、現地・釜石からの情報では、先発と予想されるメンバーに入って練習しているそうです。

    中部電力戦のあとは、12月16日(土)が広島での中国電力戦、12月23日(土)が名古屋・瑞穂でのマツダ戦。

    つまり、首都圏、東日本のフィールドでタケさんのプレーする姿を見られるのは9日の江戸川が最後になるのが濃厚……ということです。

    9日は秩父宮でトップリーグ、熊谷ではリーグ戦グループの入替戦……注目試合が目白押しなんですが……

     

    釜石シーウェイブスの出場メンバーは、きょう7日午後、発表される予定です。

     

    タケさんの引退決意について、詳しくは、東京中日スポーツ(及び兄弟紙の中日スポーツ、提携紙の西日本スポーツ、デイリースポーツ)にてどうぞ!タケさんの思い出写真シリーズもギャラリーで掲載しております!

     

    ともあれ、タケさん、お疲れ様でした!

     

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    ※当初12/9の対戦相手が間違っていました。正しくは中部電力です。失礼いたしました。お詫びして訂正いたします。

     

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  • 【サンウルブズ2018年スコッド】

    4日5日と、例によって慌ただしく過ごしました。

     

    4日は、サンウルブズの2018シーズンスコッド発表会見でした。

    発表されたサンウルブズ2018シーズンスコッドは以下の通りです(2017年12月4日現在)★は初サンウルブズ
    PR 稲垣啓太、ヴァルアサエリ愛★、具智元、ルアーン・スミス★、クレイグ・ミラー★(2017ハイランダーズ)、
    HO 堀江翔太、ジャバ・ブレグハゼ★(ジョージア)、
    LO ヘル・ウヴェ、サム・ワイクス、グラント・ハッティング★、姫野和樹★、
    FL エドワード・カーク、布巻峻介、ヴィンピー・ファンデルヴァルト★、
    No8 リーチマイケル★、ヴィリー・ブリッツ
    SH 田中史朗、
    SO 田村優、ヘイデエン・パーカー(2017ハイランダーズ)
    CTB 立川理道、ラファエレ ティモシー、
    WTB 山田章仁、福岡堅樹、レメキ ロマノラヴァ★、ゲラード・ファンデンヒーファー★
    FB ロビー・ロビンソン★

     

    注目は、日本代表でもキャプテンを務めるリーチマイケル選手のサンウルブズ入り。

    日本代表でも急速に存在感を高めている姫野和樹選手、

    ヤマハ発動機で五郎丸選手とポジションを争っているファンデンヒーファー選手、

    そして、ジョージア代表として初めてのスーパーラグビープレーヤーとなるブレグハゼ選手。

     

    発表されたのは26名。今季は50人以上のスコッドを抱えていたことを思うと少なすぎます。

    実際、SHが田中フミ1人だけだったり、ちょっとありえない編成でもあります。

    これは、まだ契約作業が途中だから。

    「日本ではいろいろな契約形態があるので時間がかかっているところもある。私から言えることは、ここにいる26人がプロフェッショナルな選手だということだ」

    とジェイミージョセフHCは言いました。

    これから開幕に向けて、どんどん五月雨式に追加登録メンバーが発表されていくんでしょうね。

    この日、発表された2018年のサンウルブズのチーム目標は「TOP5」

    過去2年、1勝、2勝というサンウルブズの成績からは、いきなり3段も4段も5段も、ちょっと想像できないくらい上を目指すことになります。

    ムチャでしょ、という声も聞こえてきそうです。

    でも、望まなければ何も始まらない。

    そして、選手にとっては、その目標を信じる根拠もある。

    「ジェイミーとブラウニーはハイランダーズでスーパーラグビー優勝を経験しているわけですから、いい意味でそこに頼って、僕らはスタッフを信じてついていくことです」と言ったのは山田章仁選手です。

    3年目のサンウルブズはどのように進化して、どんな戦いを見せるのか。楽しみです!

    スペシャルデザインの「AOYAMA RED」滝をモチーフにデザインされたそうです!サンウルブズHPにて販売受付中!

    https://sunwolves.shop/s/SW/page/ec_top

     

    【八大学講演会】

    サンウルブズ発表会見のあとは池袋へ移動。

    師走恒例、国立八大学ラグビー部OB会の講演会へ伺いました。

    毎年、ラグビー界のキーマンをお招きして開催されているこの講演会、今年のテーマは女子ラグビー、アルカス熊谷の堀越正己GM、鈴木彩香選手、田坂藍選手、末結希選手が来場されました。

    会場では、8月にアイルランドで行われた女子15人制ワールドカップで奮闘したサクラフィフティーンのアイルランド戦の映像が流され、ラグビーマニアな八大学OBのみなさんもすっかり見入っていました。

    講師のみなさん、「女子ラグビーはまだ認知度が低いので…」と謙虚にお話されていましたが、何の何の。

    司会の方が名前を呼び間違えたりすると、一斉に「違う違う」と訂正ツッコミが入る(笑)

    もちろん、ラグビー熱の高い方々が集まっている会だからということはあるけれど、女子ラグビー選手のみなさん、ご自分たちが思っていらっしゃっているよりは認知度が上がって、メジャーな存在になってきていますよ!

    みなさん、翌日が早いということで、講演が終わり記念撮影が終わると熊谷へと帰って行かれましたが、いいお話をたくさん聞かせていただきました。

    みなさんがお帰りになった後も、女子ラグビーの現在の魅力について、話は延々と盛り上がりました!

    やっぱり、男子の選手よりも、環境が当たり前に用意されていない分、強い、明確な意思を持ってラグビーに向き合っているな、ということを今回も強く感じました。

     

    2019年ワールドカップそして2020年東京オリンピック&パラリンピックに向けて、男子も女子も、15人制もセブンズも、ラグビー仲間の団結力をもっともっと高めて、もっともっと大きな力を作っていきましょうね!という思いを新たにした夜でした!

     

    アルカスのみなさん、八大学OB会のみなさん、ありがとうございました!

     

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  • 【早明戦】

    3日は秩父宮ラグビー場で早明戦の取材でした。

    対抗戦グループはすでに帝京大が全勝で単独優勝を決めていて、早明戦は2〜4位を決める戦い。大学選手権の組み合わせにも直結するし、とても大事な試合です……ということはもちろんあるのですが、それよりも何よりも「早明戦」なんです。

    優勝がかかろうがかかるまいが、この日はラグビーを見ると決めている人がたくさんいる。

    快晴の下、秩父宮ラグビー場は22154人の観衆で埋まりました。

    試合は、やはり早明戦らしい熱戦でしたが、接戦ながら終始リードを奪った明大が29-19で早大を破り、2年ぶりの早大撃破を達成しました。

     

    試合の様子は、RUGBYJAPAN365のサイトでフォトレポートがUPされております!

    https://rugbyjapan365.jp/

    明大ですごいなと思ったのはディフェンスの判断力です。

    前に出て、プレッシャーをかけているんだけれど、過剰にしつこくはない。

    からみすぎることなく、見切りをつけて広がる。だから次のフェイズでも相手に数的優位を作らせない。前半から17フェイズ、20フェイズ、14フェイズと早大に連続支配を許したけれど、ディフェンスの網は崩れていませんでした。大人のディフェンス。

    大学チームでこれの出来るチームはなかなかないです。ホント、帝京大しかないと思う。

     

    明大の紫紺のジャージーが大人びて見えました!

     

    対する早大。SH斎藤選手を軸に、CTB中野選手、FB桑山選手、No8下川選手といった縦に強い選手をガンガン明大DFにぶつけていきますが、なかなか局面を打開できず。

    加藤広人キャプテンは「明治さんのディフェンスのプレッシャーに対して、いつも自分たちがやってきいたラグビーができず、小手先のプレーをしてしまった」と悔やみました。

    試合は29−19で明大が勝利。

    これで早慶明3校は2敗で並びました。対抗戦は、2011年度から「同星同順位」と規約を改正しているので、3校とも2位ですが、大学選手権での枠決めのために「×位扱い」を決めなければなりません。

    早慶明の当該対戦は3すくみなので、この場合、対抗戦の規約では全試合の得失点差で決まります。きょう早明戦と同じ時間に行われた慶大−青学大は119-5で慶大が勝利。

    この結果、得失点差は明大が+303、慶大が+209、早大が+185ということで、2位が明大、3位が慶大、4位が早大となりました。

     

    そして大学選手権は、12/16の3回戦が早大vs東海大、慶大vs立命館大、12/23の準々決勝は、明大が法大vs京産大の勝者と、東海大vs早大の勝者は天理大と、慶大vs立命館大の勝者は大東大と対戦することになります。準々決勝もう1試合は、帝京大が流経大vs朝日大の勝者の挑戦を受けます。

    大学日本一への道のりが、見えてきた気がします!

     

    ちなみに……東海大との対戦が決まった早大の山下監督、次戦への抱負を聞かれ「精度をあげて臨みたい」と答えました。

    でも……新チームが始動して8ヵ月かけてできなかったことが、あと2週間でできるようになるのかな? と思い、山下監督に尋ねました。

    答えは「精度を上げるというのは、今日できなかったプレーの精度をあげるというより、やってきたことを出す精度、判断の精度を上げるということなんです」ということでした。

    なるほど、と思いました。

    「精度」と聞くと、ついつい「難しいことを正確に行うこと」だと思ってしまいがちですが、そうではない。技術レベルを下げるという意味ではないけれど、「的確なことを正確に行うこと」なんだと山下監督はいいたかったのだと思います。

    確かに、大学ラグビーの絶対王者・帝京大の強さなんて、まさしくそこですもんね。

     

    早大がそこに気付くきっかけになったのだとしたら、この負けも価値あるものだったのかもしれません。

    とはいえ、忘れてはいけないのは、3回戦で対戦する東海大も、リーグ戦の大東大戦の負けで、同じことを学んでいるようだ……ということです。

     

    気がつけば、大学選手権は目の前。

    早大と東海大のどちらかは、あと1試合でシーズンを終えるわけです。

    2年前までのフォーマットだったら、あと3試合はできたのに。

    試合経験の少なさが指摘される日本の大学ラグビーで、もっと試合数を減らすことをしていてどうなるの? と思います。

     

    【トップリーグ】

    トップリーグ第10節、3日に行われた6試合の結果です。

    パナソニック 54−5 NEC (太田)

    豊田自動織機 10−31 キヤノン (ヤンマー)

    ヤマハ発動機 22−27 東芝 (ヤンマー)

    サニックス 27−31 クボタ (グローバル)

    サントリー 34−5 近鉄 (熊本)

    コカコーラ 24−55 トヨタ自動車 (熊本)

    東芝のヤマハ撃破、すごいですね!

    パナは現役最多トライゲッター北川選手が1年ぶりの先発でトライ、通算トライを101に更新しました!

     

    順位を見ると、赤組はトヨタ自動車が勝ち点43で2位に浮上。3位に落ちた神戸製鋼が31、4位の東芝が28、5位のNTTコムが25。ここまでが、プレーオフ兼日本選手権に進める2位以内の可能性を残しています。

    白組も、49で首位を独走するパナソニックを追って、ヤマハ発動機が36、リコーが34、この競り合いからも目が離せませんね。

     

    トップリーグは残り3節、いよいよ面白くなってきました!

     

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  • 【トップリーグ再開】

    2日はトップリーグ後半戦開幕でした。

    秩父宮で、第1試合はリコーvsNTTドコモ、34-12でリコーが勝利。

    第2試合はNTTコムvs神戸製鋼、28-28でドロー。

     

    どちらも熱戦でした。

    神戸製鋼、終了直前に立て続けにイエロー2枚というのはちょっと厳しい判定だったかな、と言う気もしましたが……難しいですね。

    NTTコム小倉選手がロスタイム86分に同点コンバージョン成功。栗原コーチと抱き合って喜びます。

     

    リコーは強くなっているな、と改めて感じました。

    前半にBK2人がHIAで退場/負傷交代、後半にもHIAが出て、No8で先発したボーク選手がSOに入ったり。

    複数のポジションをこなせる選手の必要性は、今まで以上に高まっているのかもしれないなあ、と感じました。

     

    ということですが、きょうの一番の感想は

     

    トップリーグには秦一平が必要!

     

    NTTドコモのSH秦一平選手が、今季初めてメンバー入り。

    後半30分からピッチに入りました!

    登録サイズは身長153センチ、体重53キロ、トップリーグ最小プレーヤーです。

    昨季はドコモは下部リーグに落ちていたので、2年ぶりのトップリーグでのプレーですが、

    本当に衰え知らず!

    秦選手が入ってからのラスト10分、ドコモのアタックスピードは明らかに上がりました!

    試合後の会見で、ドコモのセロンHCに聞くと

    「イッペイは膝のケガから復帰したばかりで、まだ70%くらいの状況だけど、アタックのスピードを上げてくれた。私も長くラグビーに関わっているけれど、彼ほど小さい選手は見たことがないし、彼ほどビッグハートの選手と会ったこともない。まったく奇跡的な選手だよ」

     

    秦選手に聞くと

    「2週間前に復帰したばかりですが、言い訳はできませんから」

    と、負けず嫌いな表情。

    膝を痛めたせいもあるのかな?体重もそんなに増やしたようではないね、と聞くと

    「増やしてませんね」と苦笑い。

    「僕がコンタクトを少し強くしようと思って体重を60キロまで増やしたとしても、それで相手を吹っ飛ばせるわけじゃない。60キロになってもやっぱり軽いわけです。それよりも、自分の持ち味を出していった方がいい」

    確かに、秦選手が素早く密集に駆け寄ってはシャキシャキとパスをさばくと、NTTドコモのアタックにすごい勢いが出ました。秦選手の持ち味はやはりリズム、テンポを作ること、それは本当にオリジナルの武器ですね。

    そして、このトップリーグのフィールドで、秦選手が活躍していることがどれだけトップリーグの魅力を高めているか、価値を上げていることか!

     

    そしてドコモはこれで4勝6敗。残りはトヨタ自動車、豊田織機、NEC

    昇格1年目の戦い、どこまで行けるか楽しみです!

    秦選手&ドコモ、これからも応援していきます!

     

    さて3日は、パナソニックの藤田選手、坂手選手、東芝のリーチ選手、浅原選手、クボタの立川選手、テアウパ選手、トヨタの姫野選手……といった顔ぶれが、ジャパンの遠征から帰国即トップリーグへ、休みなしで挑みます!

     

    休みなしのラグビー、選手の皆さんに応援をよろしくお願いします!

     

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  • 【釜石フィジアンナイト大盛況!】

    29日は恒例、釜石ナイト@高田馬場ノーサイドクラブでした。

    今回は、11月2日のワールドカップ日程発表の後、はじめての釜石ナイト。

    ワールドカップ2019の釜石開催試合にやってくることが決まっている唯一の国であるフィジーを熱烈応援しようナイト!

    ということで、日本でフィジーといえばこの人!

    パウロ・ナワルさんにご来場いただきました!

     

    ナワルさんは1987年の第1回ワールドカップで、世界中を驚かせる「フィジアンマジック」で世界8強進出を果たしたフィジー代表でゲームキャプテンも務めた英雄です。

    来日して日野自動車入りすると、1993年の第1回ワールドカップセブンズには日本代表で出場、ボウル優勝の原動力となり、その後はセブンズ日本代表のヘッドコーチや監督を歴任。

    セブンズ日本代表は当時も今も選手の招集に苦労するのは変わりませんが「パウロファミリー」と呼ばれた結束力あふれるチームを作り、1999年香港セブンズのプレート優勝、2000年東京セブンズのプレート優勝など、輝かしい成績をもたらしました。

    その後は白鴎大のコーチとなり、ヤマハ発動機−トヨタ自動車で活躍するトーマス優デリック選手、アメリカ代表/サンウルブズでも活躍したデュルタロ選手などを育成。

    さらに、女子チームのカラダファクトリーAPパイレーツ、カラダファクトリーラガールセブンのヘッドコーチとして、女子選手の育成にも手腕を発揮しました。

     

    ナワルさんのトークタイムには、1987年当時のフィジーのラグビー事情も聞かせていただきました。

    「当時のフィジーのラグビー選手は、ほとんどがファーマーだったんだ。サトウキビ畑で働いていたんだよ。私はティーチャーでした」

    フィジーの人たちは椰子の実でタッチラグビーをしていたって本当ですか?

    「本当です。でも椰子の実だけじゃなくて、いろいろなもので遊んでいたよ。みんな裸足で走っていた。椰子の実のときはキックはなしだったね」

    キックを全然使わずにボールをつなぎまくったフィジアンマジックは、やっぱり重くてカターい椰子の実を使った遊びで培われたようです。

     

    他にも楽しいお話をたくさん聞くことができました!

     

    この日は、釜石ファンだけでなく、ナワルさんのご来場を聞きつけてたくさんのフィジーファン、フィジーファミリーがご来場。その中には、サクラセブンズ/アルカス熊谷/立正大で活躍するライチェル海遥選手の妹・サクラセブンズ候補の高校3年生、アテザ優海選手がお母さんとご来場くださいました! お兄さんは大東大のアピサイ拓海選手、お父さんのバティさんも現役プレーヤーというラグビー一家。釜石ナイト恒例のムチャぶりで、アテザ選手にもマイクを持っていただきました。とってもキュートなスピーチでした! 釜石ナイト来場のみなさん、一発でアテザ選手のファンになったのは言うまでもありません!

    この日は、久々でスクラム釜石の石山次郎代表が釜石ナイトに登場。7月から大成建設に転職し、釜石鵜住居復興スタジアム建設現場で働く石山さんから、スタジアム建設現況を報告していただきました。

    印象的だったのがこのカット。

    道路の表示板に、すでに「競技場」という表示が出ております!

    そして、石山さんとのご縁でご来場いただいた方が、慶大の日本一キャプテン中野忠幸さんです!

    石山さんと中野さんはスクラムを1番3番のトイメンで組み合った仲、ということで、ずうううっと会っていなくても、こんなに仲がいいんだなと、改めてフロントローのつながりを感じました。

    この2人で、日本選手権8連覇です!

    さらに、Jスポーツ解説でも大人気のゴリさんこと野澤武史さんもご来店!

    いっしょに釜石ナイト恒例の集合写真にご参加いただきました!

    釜石ナイト、今回も超超超大盛り上がりでした!

    ご来場いただいたみなさま、ありがとうございました!

     

    【ヤングサクラセブンズ アジア制覇!】

    ドバイで開催されておりました、「第3回ユースオリンピック競技大会アジア予選」(ASIA RUGBY U17 GIRLS SEVENS)にて、日本代表が優勝しました!

     

    プール戦 62−0 ラオス 原わか花3T、西村蒼空2T4C、高木萌結1T2C、室越香南1T、松井渓南1T、松田凜日1T、阿部純佳1T

    同 50−0 インド 松田2T、西村1T3C、高木1T2C、永田花菜1T、尾崎夏鈴1T、津久井萌1T、加藤幸子1T

    準々決勝 70−0 スリランカ 尾崎2T、津久井2T、松井2T、西村1T7C、原1T、松田1T、小西想羅1T、高木3C

    準決勝 48−0 カザフスタン 永田3T、尾崎2T、西村1T3C、原1T、阿部1T、高木1C

    決勝 17−7 中国 松田1T、加藤1T、津久井1T、西村1C

     

    決勝はインターネットでライブ観戦しましたが、強かったですね!

    今の高校生、平野優芽選手と田中笑伊選手はワールドシリーズのサクラセブンズに行ってるし、今回選ばれていないいい選手もたくさんいます!女子ラグビーの未来はホントに明るいですね!

     

    そして、同じくドバイで1日遅れで開幕したのが女子セブンズワールドシリーズ。

    サクラセブンズの初日の成績は以下の通りです。

    0−27 オーストラリア

    0−36 ロシア

    14−26 イングランド(長田いろは1T、小笹知美1T、中村知春1C、平野優芽1C)

     

    サクラセブンズはこれがコア復帰第一戦、初日は厳しい結果でしたが、2日目は、ひとつでも多くの勝利を期待したいです!

     

    1日もインターネット中継を要チェックです!

     

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  • プロフィール

    20110608-otomo.jpg

    大友信彦
    (おおとものぶひこ)

    1962年
    宮城県気仙沼市生まれ


    早稲田大学第二文学部卒業。
    1985年からフリーランスのスポーツライターとして『Sports Graphic Number』で活動。
    '87年からは東京中日スポーツのラグビー記事も担当し、ラグビーマガジンなどにも執筆。

    ラグビー専門ウェブマガジンRugbyJapan365スーパーバイザー。

    『再起へのタックル』(洋泉社)
    『ザ・ワールドラグビー』(新潮社)
    『奇跡のラグビーマン 村田亙』(双葉社)
    『釜石ラグビーの挑戦』(水曜社)

    など著書多数。

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